Archive for 5月, 2011
IVSの次は、Computex
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今週は台湾最大のイベントと言って差し支えない、Computexが始まります。
この期間の台北市内は道路・ホテル・レストラン・夜のお店全てがこのイベントの為に調整されると言っても過言ではないと思います。
全ての料金が “Computex価格”に高騰するのはアメリカのCESさながら。 台湾ブランド勢が満を持して脚光を浴びる年として注目されている今年のComputexは、コモディティ化の進むIT家電系業界において、ブランドの冠を外した、数年先のトレンドを観るのに相当面白い内容になると断言して間違いないでしょう。
特に、タブレットPC・Smartphone等台湾勢がOEM/ODMで仕掛ける業界のトレンドと、それらのForm factor自体が加速させるデザインのStandardizationによって一層 このイベントの重要性を増しているように思われてなりません。
残念ながらRegain今回は参加できないのですが、各種レポートを楽しみに待つ事にします。
IVSで確認した通り、リテール向けプラットフォームとしてのTablet/Smartphoneが全く新しい地平を切り開くとすれば、それらを見据えたハードウェアの可能性を見られるのがこの2011年のComputex。 家電業界は言うに及ばず、およそ”Smart”と名のつく製品に従事する関係者は絶対に今年は観ておくべき!
【オススメ本】 Think ! グローバル時代の仕事力
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北海道からのフライトで読んでいた1冊が 「Think!」No.37 SPRING 2011 です。 実はカバンに入れっぱなしで台湾へ行ってしまいずっと読んでいなかった一冊でもあるのですが、今回のIVSを振り返ってふと読んでみようかな、と思い広げる事にしました。
テーマは”グローバル時代の仕事術」。
DeNAの 南場さんによる巻頭インタビュー。
グローバル化時代に世界に挑むために必要な力として ”良質な非常識=アントレプレナーシップ”を挙げられています。
個人ベースにおいては、
① 今の常識に対する謙虚な理解 ② 常識を疑う目 ③代替案の考察と検証
を、「表層的でなく、深みを持って」理解する事が求められるとしています。 他方、グローバル環境での日本企業の強みとしては「日本人は、チームのために全力でコミットする『腹のくくり』がいい。」と指摘。 ローカルでもグローバルでも、これらは常に求められるものであるけれども、「自分はどうか?」とレビューしながら日々の仕事に向かう事には大きな意味があるんじゃないか、そうした積み重ねが日本企業を強くしてゆくんじゃないか、と思わせられます。
他方で。
元マイクロソフト日本法人代表取締役社長の成毛さんの『グローバル時代に英語力より必要な情報力』 もなかなか興味深く。 南場さんと共通するニュアンスを持ちながら指摘されているのは、英語力よりもむしろ重要な3点。
① 情報力、② 簿記3級程度の知識、③ そして日本力(日本文化)。
特に、情報力についての記載は興味深い。曰く;
『ありとあらゆることを、できるだけ早く、全部やること。これに尽きる。私自身、FacebookやTwitter、LinkedInに至るまで、全部やっている。端末も、iPhone、iPad、アンドロイド系まですべて入手している。ここまでしないと、10年後にはどんな仕事もやっていけなくなるだろう。なぜなら10年後、小学生のときからFacebookやiPadに触れてきた者が社会に出てきたときに、情報力で彼らに太刀打ちできないからだ。』
。。としつつも、
『とにかく、がんばらないこと。(中略) 本当にがんばるべきは本業のほうだ。情報は流しっぱなし。簿記3級の勉強は1カ月でパッと終わらせる。日本力も築地で一杯飲むだけでよい。』
というように、「自然体で、但し目標設定は鋭く明確に」という事を書かれています。 もがきながら似たようなスキルや経験を身につけてきたRegainからしてみれば、要領よく身に付けられるにこした事はないよなあ、とも思う一方で、シンプルだからこそ到達する事の難しさ、みたいなものを書かれているような気もしたりして。
他にも、コマツ 坂根さん「大局観⇒本質を考え抜く」、ATカーニーの梅澤さん「戦略シナリオ・プランニング」、BCGの森さん「異質対応力」、SFCの高橋先生「ソフトスキルの高いリーダーシップ」等々。どれも全て興味深く。
こういう書籍に目を通すと、自分の今のあり方を問うと同時に、先に向かって何をすべきか、成し遂げるべきか、という視座を一気に広げられるような気がするから不思議です。 やっぱりスキル重視の教育で育ってきたせいかしら。どうしても、「xxに求められる●●」みたいな書き方をされると、アンテナが張ってしまうんだよねえ。
思想・思考の広がりと深み。
スマートに泥臭く。
その意味で一番腑に落ちたのは、スキルセットの周辺に関するコラムではなく、シアトルマリナーズのトレーナー、森本貴義さんの「シアトルマリナーズで学んだ海外で活躍できるアスリートの条件」でした。
被雇用者としての立場で、米国社会でどう貢献と成果を残し続けるか、その為には何をし続けるべきか、についての文章が非常に重みを持って書かれています。あえて文章を引用する事はしませんが、これこそが必読なのでは、とも思ったりして。
お会いしてみたいなあ。
後に続け!を印象づけるIVS 2011 Spring
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ふいー。鎌倉へもどってIVSの余韻を堪能しています。
前回の京都が「スマホでいいの?」の分水嶺を確認する場だったとすれば、今回のコンセプトは「スマホXソーシャル+グローバル」の確固たるトレンドに乗る為の「乗車最終確認」みたいな内容だったと思います。
日本でも必ずIssueになるマネタイズオペレーションについては、業界全体の懸念として存在しているがゆえに、Regainは逆に楽観してたりします。誰かが必ずそうしたプラットフォームサービスは作りますし、問題はどう見極めて、どのサービスに乗っかるかだと思うので。
他方、日本でベンチャーファイナンスする事に対する深刻さの方が懸念されます。アメリカや中国と比較した場合の税制・法制面での障壁というかデメリットが大きすぎるので、セッションであったように「徒党を組んでやってみる⇒必要性を徐々にみんなが認識し始める⇒構造を変える方向へ持って行く」という流れが無い限り、本当に中関村やシリコンバレーと対等に渡り合えるベンチャーが生まれない (というか海外へ打って出て行けるだけの層の厚いベンチャー企業群が形成されない:こちらやこちらが参考になります) 。
鶏と卵だけど、成功例を作るまでの「ダメ元」トライアルベースの運用を、何度も試みない限りウェブサービス企業そのものが衰退・没落して行ってしまう「危機感」を今回のIVSは強く印象付ける内容だったと思います。 震災、という日本を海外に象徴づける大惨事を踏まえ、ベンチャー企業自身がどう行動を再定義してゆくか、がグローバル視点で言えば求められますが、ここは東大 戸堂先生によるこちらがその必要性を明確に示しています。
この業界では既に巨大企業となったGREE/DeNAを海外展開への先駆者とするなら、その後の「若い企業群」に、できるだけ早いタイミングでどう後に続いて行ってもらうかが、今こそ真剣に議論されるべきトピックなのかもしれません。 頓知ドットの井口さんがご自分のスピーチを紹介されていましたが、まさにモデルケース(以下Youtube)。
大企業だろうがベンチャーだろうが、ソーシャルな意味でもビジネス展開の意味でも、今こそ一人一人の行動がカギになる時代はないと思います。 気負わず、やりたい事が常にグローバル視座かどうかだけ意識しながら(どんな形にせよ)行動し続ければ、結果は着いてくるだろうなあ、というのが個人的な確信も含め今回の総括です、ハイ。
桃園空港にて
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久しぶりの台湾 桃園空港からの帰国フライトでした。 時間に多少余裕があったのでイミグレ通過後に歩き回っていて、パッと目に入ってきたのがこちら。
Taiwan Excellenceって何だっけ?
Made in Taiwan製品のブランド価値向上の為に、Ministory of Economic affairs(台湾経済部)主導で1998年から始められた振興政策で、その栄誉ある賞を授かることは国際マーケットでの功績を讃えられるという意味で、非常に大きな意味がある “Taiwan Excellence”。(説明資料より)
まさか、空港内に展示していたとは全く持って知りませんでした。 いい訴求方法ですねえ。
受賞する製品は、ネットブックをして有名足らしめたPC系製品だけでなく、、(知っている人には余りにも有名な)MERIDA, GIANTなどの自転車とか、はたまた全く知られていないであろう生産設備や特殊部品と言ったインダストリー向けなどがそれらの対象になっています(Regain的にはよく知っているが)。 展示としてはデザイン重視の、PC・周辺機器と自転車がメインの小さいながらも良くできたブースでした。
<以下、展示より>
いやあ、この弾け具合&微妙さが台湾かーー!と思いながら視線を移すと自転車が。
実は台湾を代表する、自転車プロダクツ群。 デザイン的にも素晴らしい!
いいねえ、自転車欲しくなるよねぇ、と独りごちながら、ブースを去れば去ったで予想以上のデコレーションが。思わぬどんでん返し。
『キティちゃん』デザインコンセプトのオムツ替え場所。 電話も 『キティちゃん』
どーーして、いつも、台湾ではキティちゃん。。。
はたまたPOPな空港トイレ(↓)。 以前ご紹介したインドのそれと比べると、興味深いです。
思うに、こうしたデザイン・ブランディングへの強い志向と、日本の影響をうけたであろうポップカルチャー的な色彩を強く、ストレートに打ち出す表現が、今の台湾の「気分」なんだろうなあと。
逆に言うと、コモディティ化が進む民生用製品に対しては、デザイン性で今後 台湾メーカーがエッジの効いた製品をこれでもか!と出してくる可能性の強さを感じた瞬間でもありました。 羽田に着いて、その「近代的(死語)かつシンプルモダン」な設備とデザインを横目でにらみながら、「意外性が無いんだよねえ」と呟いた”ちょっと比較文化論”みたいなものに想いを馳せた帰国日でした。
時の速さ、場所の近さ
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、、って訳で台湾に来ています。 なんだか毎週 鎌倉とは違うところに居るよなあ、と思いながらふと気付いたのがこのエントリーの標題でもある訳ですが。
年を経ると共に、あっという間に時間が立つようになってゆく、と言うのは『ゾウの時間ネズミの時間』にてその生命体(心臓)のサイズと経年変化による生物学的な説明をして大変興味深かったのですが、ここ最近の出張の多さ=地理的な場所の頻繁な移動=を通じて思ったことがひとつ。
年をとると、時間がたつのも早くなるが、どこへ行っても既視感が強くなる=感動が薄れて行く
これ、Regainだけでしょうかね。 台湾や中国と言った、自分にとっての「身近な場所」に来ているからそう思うのではなく、だんだんと自分の周りの環境が、同質化してゆくというか自分中心になってゆくと言うか。 環境に対して感動を覚えると言うよりも、自分の中で感動する材料が少なくなってゆくと言うか。
経験の蓄積や生き物としての成長が、必ずしもクリエイティブな要素になるとは限らないし、であるからこそ、常に必要なのは生物学的な成長ではなく精神的な「好奇心」なのかしら、などと思わされたりする台湾出張初日なのでした。 逆に言えば、好奇心が有ればどんな場所でも、時間でも、自分にとっての価値は無限大まで広がるものなんだろうなーと。
いつまでも若く有り続ける秘訣は、青汁やヒアルロン酸だけではないのだ、なーんて改めて感じる一日だったりします。
【おススメ本】北京大学てなもんや留学記
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今回の中国出張で読了。 何と言うか、「商社」つながりで身近に感じられるところもあり、なおかつ今年のRegainのテーマは「中国語」でもあったので思わず空港で購入しちゃいました。
文庫のオビには「恐るべし、中国!」やら「野菜切ったら農薬で手が真っ赤!」などキャッチーナ見出しがドーンとあるので、ちょっと引き気味に手を伸ばしたものの、その内容の濃さに驚かされて一気にページをめくる自分がそこに。
08年に文庫化された内容ですが、今なお内容は色あせる事がありません。 著者の谷崎光さんは商社の営業をなさる一方で『てなもんや中国商社』を書き、OLから文筆家としてデビュー。 以後この「てなもんや」シリーズで不動の地位を確立され、等身大で切れ味の鋭い日本ー中国社会文化論(っていう表現でいいのかな)を展開なさっておられます。
英語とは似て非なる「中国語」の学習プロセスを学ぶ意味でも有用ですし、普段 我々がおそらく感じ取ることのできない「反日感情」「中国人の金銭感覚」が何かを把握するという意味でも、テレビなどでは体験することのできない「生の経験」がここにはあります。 あとがきにあるように、「矛盾に満ちたこの国と少しずつ見えてくる中国の本質にも翻弄」されながら纏め上げるプロセスは並大抵ではなかっただろうなー、とも思わせられる一冊。
本によっては書きづらいこともあるだろうけれど、本書ではかなり本音レベルで書いている(それでもまだ書けないこともあるだろうけれど)ように思えます。現在はブログが面白いのでこちらもちょくちょく覗かせて頂く事にしようっと。
蘇州の世界遺産「拙政園」
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今回の出張では少し時間があったので、上海から一時間ほど足を伸ばしたところにある「東洋のヴェニス」、蘇州で観光などをすることに。
日本では先日平泉が世界遺産の登録勧告を受けたばかりですが、ここ蘇州にある「拙政園」は中国四大名園の一つ。 造園芸術の傑作と言われていて、97年に蘇州古典園林の中核として世界遺産登録がなされました。
広さは約5万平方メートル。ひろいっ! この敷地の半分以上を池や堀が占めるのですが その内の7割が池や堀でしめられ、水をテーマに造られています。 水運の豊かな蘇州ならではの庭園と言えるでしょう。
名前の由来は、高官が賄賂で造ったという噂があり、そのことを詩人が詠み、詩の中の一説から皮肉を込めて『拙政園』と呼ばれるようになったといわれています。
『拙者之為政』 《拙き者が政治を行う》
いつの世も、、ですかねえ。
こうした世界遺産を持つ観光の名所としての地位をもつ一方で、ここはシンガポールの政府による協力で作り上げた(現在も進行中ですが)蘇州工業園区などの投資区域ではヨーロッパ・韓国・日本の半導体・繊維・電子・機械産業の誘致を積極的に受け入れていて将来も有望な発展地域でもあったりします。
ゆっくりと流れる時間、それを醸成する空間が園内には存在する一方で、 園外に出れば未来へと突き進む「先進」の世界がそこには広がります。
守るべきもの、進めるべきもの。
こうした史跡に身をゆだねる事で、自分の進めるべき道みたいなものに想いを馳せることができることこそが貴重なものだなあと感じます。 世界遺産とは、そういうものなのではないか、なんてね。
またまた中国へ
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明後日からとなりました。
今回はガテン系生産管理でもオペレーション構築でもなく普通の「ビジネスミーティング」が主体となります。 こうした委託先を複数コントロールするようになって思うのは、同じ製品を作る会社であっても、そのプロセスや思想は全く異なる、という点。
手に取る顧客の皆さんからすると、判らないように作るのは当たり前なのですが、中身を覗いてみると、回路設計だったり、外側の部品だったりの構成が全く違っていて、それぞれの委託先の考える「ベスト案」というのがこうも違うか、というのが如実に判ります。
少し広げて言えば、同じような製品を作る会社であっても、その意思決定のプロセスやビジョンは全く異なる訳で。 ここに、マネジメントの差異だったり国や文化の気質を見る事ができてなかなかに興味深いと改めて思わせられます。
ま、コストと品質が全てなのはどこも共通なんですけどね。 資料の準備しなくちゃ。。
【おススメ本】 『金鉱まで残り3フィート』
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「意見でなく助言を求めること。得た助言を人にも伝えること。」
「逆境にあるときに、大きな決断をしないこと。」
「自分の目標を既に達成したかのように振舞うこと。」
きこ書房
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帯に渡邉美樹さんの写真がどーんと。 いささか食傷感が否めないまま手にしたのですがなかなかどうして。現代版ナポレオン・ヒル物語というコンセプトで書かれたものだそうで、あの「思考は現実化する」の執筆開始100年を期して新しく企画されたもののようです。 ストーリーとしてはハリウッド成功物語的な、冒頭では落ちぶれた主人公が本当の「ヤリタイコト」をメンターとの出会いを通して気づき、成長してゆく内容となっていますが物事の捉え方、考え方の「型」を提供してくれる哲学書でもあると思います。
Regain自身は読んでなるほどとかなり参考になりましたが、実はこういった「自己実現系」の書籍はあまり人には薦めるべきじゃないんじゃないかと思ってたりもします。 というのも、特に何事も成してない人が読んだところで、それで多少の元気はつくのかも知れませんが、結局何事も成さないまま終わって、「なんだ良いって言ったのに嘘じゃないか」で終わってしまうと思うし、逆説的ですが「じゃ、お前は何をやってきたんだ」という事にもなる訳で、軽々しくオススメすべきじゃない、と考える訳です。
ただ、あえてオススメ本とする理由は。
ある程度いろんなことをやってきて実績を積んでいると思う人ならば、読み進めるうちに気づきを得る言葉に沢山出会えるんじゃないかと思います。Regain的には上記した3センテンスは大きなフックポイントになりました。 次のステップに向け、チャージをする際には大変に役立つ良書だと言えるかもしれません。










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