オススメの本

【おススメ本】ブラック・ジャック創作秘話

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吉本浩二、宮崎克「ブラック・ジャック創作秘話」を読了。

 

漫画家手塚治虫先生が低迷期を経て名作ブラック・ジャックで復活する際の、当時の編集者やアシスタント達の証言を中心に構成されたノンフィクション作品。

正直、面白かったです。吉本浩二さんの、手塚タッチとは真逆といってよい「汗っぽい」絵が逆にリアリティを持たせるのに効果的。

「バクマン」を読む限り漫画家の生活スタイルというのは変わってないかなと思わされる一方で、ネットも携帯も存在していなかった「昭和」だから許された世界だなあとよい意味でノスタルジーに浸ることのできる良書だと思います。言い換えれば、コンプライアンスに縛られた現在ではまるで御伽噺のように見えます。

そのノスタルジーを本書で構成するのは漫画家のそれだけでなく、編集者たちの生活臭あふれる仕事のスタイルなんじゃないかなあと。 現代だとサラリーマンを形容する際に「悲哀」みたいな表現をそこかしこで見かけますが、この時代の人々は何かを成し遂げるための「貪欲さ」を純度高く持ちながら必死だったんだなあと想いを馳せます。正月に読めてよかった一冊と言えるkも知れません。


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『残念な人のお金の習慣』

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残念な人のお金の習慣 (青春新書プレイブックス)
山崎 将志
青春出版社
売り上げランキング: 848

題名では全然フックにかからなかったのですが、オビにある;

◎ 貯金さえ十分にあれば”将来安心”は幻想である

◎ 朝活、勉強会、資格取得では稼げない

◎ やっぱり、お金は銀行に預けたほうがよかった

が気になり購入。 題名に反して、Regain思うに著者が等身大で書いた、アラフォー(著者と同世代)に対する極めて切れ味の良いキャリア論であり、投資論であり、ビジネス論としての構成がよく整った1冊という読後感。  上記にあるような「コツコツ頑張っていつかは。。」的な活動をなさっておられる方を否定するというよりは、「それだけじゃ、ダメでしょ?」という一歩踏み込んだ指摘が随所に書かれているので、地に足が着いているというか記述がグサリと入り込んでくる人も多いはず。 Regainが興味深いと思った箇所をいくつか引用しますと;

ある程度お金を持っていたとしても、実は一般的な消費だけで使えるお金には限界がある。月収が数百万円あると、好きなことは何でもできそうだが、そのようなことはない。(中略)私の限られた人脈の中では、「老後のために貯金したい」とか、「生活費にいくら必要だから」「子供がいるから」「ポルシェを買いたいから」などといったモチベーションで所得を増やした人に会ったことがない。 (中略) まず、稼ぎたい金額を決める。重要なのは、我々は強い目的意識を持つことによって行動が変わる。また、イメージできることしか実現できないということである。(中略)成功するには、しつこく目標に向かって努力するかどうかが重要で、もともと持っている能力はそれほど重要ではないと、よく言われる。それは至極当たり前で、能力は努力する過程であとからついてくるものだからだ。できないと思った時点で終わりだ。できるようになるためにはどうすればよいか、そこからがスタートだ。

所得を増やすためには、それに直結することに努力を集中させなければならない。規模が小さく、衰退している産業にいるのならば、”ひとつの会社に長く勤めるべきである”という価値観を捨てて、転職しなければならない。プレッシャーに弱い性格ならば、プレッシャーに打ち勝つトレーニングをする必要がある。TOEICのために英語を学ぶのではなく、自社商品を海外で売るための販路開拓に必要な英語を集中して覚えなければならないし、経理や法務の専門家になりたいならば、そういうサービスをコア業務にしている会社に移るべきである。現実的にはいろいろな障害はあろうが、所得を上げるための本質はここにある。

ジョン・F・ケネディが「この10年のうちに人類を月に送る」という有名なスピーチをしたのは1962年のことである。それを聴いて感動した大学生たちができたてほやほやのNASAに入り、アポロ計画の月面着陸を成し遂げたのはそれから7年後の1969年のことである。そのときの園児にはの平均年齢は、28歳だったという。これを拡大解釈すれば、7年努力すると、とてつもないことができる可能性があるということだ。

往々にして、仕事ができる人は趣味を持っている。それは、趣味を極める家庭で、仕事に行かせる考え方が身につくからである。しかし、今趣味はあるけれども、仕事がでkないという人は、趣味に対する取り組み方が間違っている可能性がある。趣味だから好きなように付き合えばよいというものではない。たぶん中途半端だ。そう、趣味にも取り組み方があるのだ。今のあなたの趣味は、たぶん中途半端だ。いったん封印しよう。

うまく稼げる人は、どんな相手とも絶対にケンカをしないものである。(中略)もうこの人とは付き合えない、そう思ったときはすべてを相手にあげてしまう。自分が折れてそれ以上付き合わないようにするのである。話し合いが終わったら、ニコッと笑って「ではまた今度」と言って別れるのだ。(中略)要するに、マイナスのことに努力を使わないのだ。

。。などなど。これらは本書の冒頭から中盤までの記述の一部で、後半以降は個人が投資する際の必要条件だったり著者の事例を紹介する内容になっています。これはこれで参考になるのですが、「投資するには十分な原資と精神的な余裕をもってやるべし」みたいなポイント解説になっている感があって、このあたりはある種専門書の方が知識を深めるには良いのかと。 

とどのつまり「残念な人のお金の習慣」とは、生活習慣であり、その礎になる仕事に対する考え方だったり、行動力だったり、継続力なんだということかと。言い換えると才能ではない、ということに新書1冊分を裂いて説明をしてくれている記載の判りやすさ・身近さを差し引いても年末年始に読んでみて良いかなと思われる1冊です。 

久しぶりに引用の長いレビューでした。


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おススメ本『サボる時間術』理央 周

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当ブログの読者の方ならすでにご存知、盟友 理央 周(めぐる)さんの処女作です。

退職間際の出張やらで細切れ時間を使いながら読み進めていたのですが、改めて読み直した上でのレビューエントリーになりました。 日経プレミア新書という出版社の中でも、かなり異色なネーミングの本になるんじゃないかと思います。実際、店頭に並んでいる様子を見ていると、新書であるその性格上、時事ネタ的なトピックを扱ったような他書が多い中で、こつぜんと「サボる・・・」が目に入ってくるのはある意味新鮮でした。

サボる時間術 (日経プレミアシリーズ)
サボる時間術 (日経プレミアシリーズ)

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理央 周
日本経済新聞出版社
売り上げランキング: 1289

ただし、読み進めてゆくとそのCatchyな書籍タイトルとは大きく異なり、理央さんの経験がぎっしり詰まったタイムマネジメント本になっていることが判ります。 理央さんは現在のマーケティングコンサルタントとして起業なさる前に数々の転職をなさっており、そのインダストリーも自動車部品からAmazon, フィリップモリス、JCOMといったかなり広範囲なご経験を通じて体得されたタイムコントロールの重要性が本書では余すところなく記されている点が非常に興味深いと言えます。

「2割の時間で8割の仕事は終わっている」

これはまさに箴言だと思うのですが、現在 多面的に活躍されている理央さんだからこそ説得力のある表現だと思います。具体的それを実現させるためには、として;

1.価値を生み出す仕事は何かをいつも考える
2.そのための時間を確保する
3.阻害要因・問題を発見する
4.問題をつぶす
5.習慣化する

の5プロセスが本書には書かれていました。 ワタミの渡邉さんの表現を借りれば「急がないけれど重要なこと」に時間を割くためにはどうするかを常に考えて、PDCAをきっちり実践するということでしょうか。 言うは易しなんですね。 マネックスの内藤さんが本書のレビューとして、「細切れ時間をどうやって活用するかを考える」とご自身のスタイルを評されていますが、おそらく理央さんの場合はクライアントへの成果物とするコンサルタントならではの時間の割き方を突き詰めた結果、上記のアプローチを貫徹なさるようになったのだと推察されます。また、細切れ時間をどう活用するかは、Facebook / Twitter 他もろもろのソーシャルメディアを駆使する理央さんにとって、さほどプライオリティを置かずとも実践できてしまう作業なのだろうなあと思われます。

翻ってRegainはプロジェクト推進を行うその性格上、繁忙期と平常時みたいなかたちで時間の波が大きくアップダウンすることが多いのですが、プロジェクトが経営課題に近くなる(例:ベンダーオペレーション構築やサプライヤー戦略みたいな、自分でコントロールできない要素が多く入ってくる業務の場合に「サボる」時間を多く必要としている気がします。 平常時はどちらかというと、各種Meetingの間を縫ってどう効率よく業務をこなすかに重点を置くわけですが、本書を通じて改めて痛感したのは、「継続して、改善してゆく。その改善課題を見つけるための時間は惜しむべきではない。それが創造につながる」ということの重要さでした。

加えていうなら、こうした「時間術」に加え、本書は理央さんが起業に至るまでのプロセスで何を考えていたのか、という、「起業した人の脳みそを覗いてみる」という意味でも非常に参考になる要素がギッシリと詰まった一冊と言えるかと思います。 更にいえば、本書で「理央 周」という「ヒト」の存在を知らしめた後に次のご出版では何を繰り出してくるのか?と非常に楽しみにさせられる一冊でもあります。

理央さん、東京でも盛況ですよ!


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【告知協力】 理央周さん『サボる時間術』出版!!

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折に触れて親交を深めさせて頂いている、マーケティングコンサルタントの理央周(めぐる)さんが、満を持しての処女作ご出版です。 いやーめでたい!

理央さんは日本・外資系メーカーやAmazon.com等でマーケティングの要職をなさった後、2010年に起業。 現在はマーケティングアイズ㈱の代表として、愛知県をホームグラウンドに名古屋・東京・沖縄を中心にマーケティングコンサルタントとして大活躍をなさっています。

Regain自身もマーケティング出身という事もあって理央さんの「マーケティングを、わかりやすい言葉で伝えたい」と言うスタンスには大変共感すると同時に、グイグイと人を惹きつけてやまない人間性の素晴らしさには常々尊敬の念を禁じえないのですが、そうした理央さんがマーケティング論ではなく、「時間術」をご出版されるというのが何とも大変興味深いのです。

誰にも平等に与えられているもの、それは時間です。

楽しみながら、どうやって時間価値を最大化するか。

以前こちらでご紹介した、同じくブロガー繋がりの金田さんによる 『29歳からの人生戦略ノート』が手帳を起点としたTool Hackとするなら、「"時間"を最大限に活用し、仕事でも私生活でも目的を達成できると、幸せで充実日々がおくれる」というテーマで執筆された理央さんの『サボる時間術』は、”楽しむためのTime Hack 本”として素晴らしい仕上がりになっているだろうなと今から期待が高まります。

企画スタートから出版までのリードタイムが短いのも理央さんならでは。 全方位的に活躍のフィールドを広げられる理央さんには今後も目が離せません。

発売は9月9日。 既にAmazonの日経プレミアシリーズランキングで2位!

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Facebook上では「PR戦隊リオレンジャー」として応援部隊が全国各地で発売をを手ぐすね引いて待ちながら、 最高潮の盛り上がり見せている最中です。(Regainも抜擢頂いてたりします)

いやー。今から楽しみです。


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【おススメ本】 「外資金融では出会えなかった 日本でいちばん投資したい会社」

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当ブログでも何度も取り上げさせて頂いている、鎌倉投信の処女作。 外資金融では出会えなかった日本でいちばん投資したい会社

おめでとうございます!

出版のご連絡はかなり前から頂いてて、ものすごーく楽しみにしていたのですが出張だなんだで、ずっと一番読みたかった本にかかわらず、読了できたのがすっかり遅くなってしまいました。

本書を読むと、セミナーに参加できない遠方の方でも鎌倉投信が何を目指している会社なのか? そして「結い2101」とはどういった投資信託なのか、言ってみれば「心」の部分がたいへん丁寧に書かれており良く判る内容になっています。

そもそも投資する側からすれば一般的に見えにくい運用者の直接的なビジョンの伝達手法として鎌倉投信は「結いだより」やブログを持っている訳ですが、定期的な情報更新としてのそれらメディアとは異なり、ページを繰るごとに伝わってくる静かな、そして熱い思いが本書のいたるところに満ち満ちている、まさに「良書」だと言えるかと思います。

本書は以下のような構成になってます;

第1章 儲けようとしない”自利利他”のこころが投資に利益をもたらす
第2章 高いリターンを求めない年輪運用
第3章 日本でいちばん投資したい「いい会社」
第4章 目に見えない価値が目に見える価値を生む時代
第5章 「場」としての鎌倉投信
終章 投資の果実とは

投資はまごころであり、金融はまごころの循環である
『道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳はたわごとである』

この価値観に共感できるかどうかで、鎌倉投信に投資するかどうかは分かれるところだと思います。 直販投信を採算ベースに乗せるためのボトムラインとしては預かり資産が100億円必要だとも言われている中で、鎌倉投信が身を置く環境には相当高いハードルがあるのも事実です。

3.11の大震災を契機に、日本人が目指す「成功」の定義は大きく変質してゆくように思います。 破壊的創造への第一歩として現状を捉えるとするならば、鎌倉投信が投資する「いい会社」は創造の為のマイルストーンの一つであると言えるかもしれません。

だからこそぜひ鎌倉投信には、独立系・長期保有系のアクティブ投信として他に類を見ないその投資理念だけでなく受益者と投資対象企業をつなぐ活動も含めて、これまで以上に広くその意義を伝えながら、関係するすべての人々へ「まごころ」を届けて行って欲しいなあとも思います。

 


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【おススメ本】 『ポストM&A成功戦略』

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業務に直接関係はないのですが、珍しくこんな本を読んでおります。

Post M&Aって一般的には聞きなれない用語ですが、要するに「M&Aを上手くやるにはどうするか」を売買以外の観点でとらえなおした際に必ず必要になる考え方の一つ。 一度でも実務担当者として関わると、その重要さが痛いほど判るのですが、結局上手くいくM&Aというのはゴールをどこに置くか、どう準備してゆくか、なのです。

円高、他国の台頭による日本の相対的な産業地位の低下、震災に伴うオフィス機能の分散化、資本逃避、などなどを背景に、これからの企業にとって成功・成長のイメージを描く際にはインダストリーに関係なくM&A(特にクロスボーダー)は必須要素になってくる事はもう目に見えてますが、ケーススタディも豊富に盛り込まれた本書は、単なるM&A教則本ではなく、M&Aを実施しない場合においても足元を強化する意味で読んでおいて損はない一冊だと思います。

ベンチャー企業を経営する友人から、「成長曲線を維持しながら買収を効率的に進めるにはどうしたらいい?」と質問を受けてアドバイザリー的なお手伝いをする事もたまーにあるのですが、自分の少ないM&A経験を踏まえて指摘させてもらった「もろもろ」を含め、「あの時、ああしておけばよかった」が一冊の本になった、まさに「実践シナリオ」(勿論、体系化&洗練度は本書の方がBetterなのは言うまでもありません)、そんな印象を強く持ちました。

 

ポストM&A 成功戦略―企業価値を最大化する統合の実践シナリオ
松江 英夫
ダイヤモンド社
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【オススメ本】 Think ! グローバル時代の仕事力

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Think! SPRING 2011 No.37

北海道からのフライトで読んでいた1冊が 「Think!」No.37 SPRING 2011 です。 実はカバンに入れっぱなしで台湾へ行ってしまいずっと読んでいなかった一冊でもあるのですが、今回のIVSを振り返ってふと読んでみようかな、と思い広げる事にしました。

テーマは”グローバル時代の仕事術」。

DeNAの 南場さんによる巻頭インタビュー。

グローバル化時代に世界に挑むために必要な力として ”良質な非常識=アントレプレナーシップ”を挙げられています。

個人ベースにおいては、

① 今の常識に対する謙虚な理解 ② 常識を疑う目 ③代替案の考察と検証

を、「表層的でなく、深みを持って」理解する事が求められるとしています。 他方、グローバル環境での日本企業の強みとしては「日本人は、チームのために全力でコミットする『腹のくくり』がいい。」と指摘。 ローカルでもグローバルでも、これらは常に求められるものであるけれども、「自分はどうか?」とレビューしながら日々の仕事に向かう事には大きな意味があるんじゃないか、そうした積み重ねが日本企業を強くしてゆくんじゃないか、と思わせられます。

他方で。

元マイクロソフト日本法人代表取締役社長の成毛さんの『グローバル時代に英語力より必要な情報力』 もなかなか興味深く。 南場さんと共通するニュアンスを持ちながら指摘されているのは、英語力よりもむしろ重要な3点。

① 情報力、② 簿記3級程度の知識、③ そして日本力(日本文化)。

特に、情報力についての記載は興味深い。曰く;

『ありとあらゆることを、できるだけ早く、全部やること。これに尽きる。私自身、FacebookやTwitter、LinkedInに至るまで、全部やっている。端末も、iPhone、iPad、アンドロイド系まですべて入手している。ここまでしないと、10年後にはどんな仕事もやっていけなくなるだろう。なぜなら10年後、小学生のときからFacebookやiPadに触れてきた者が社会に出てきたときに、情報力で彼らに太刀打ちできないからだ。』

。。としつつも、

『とにかく、がんばらないこと。(中略) 本当にがんばるべきは本業のほうだ。情報は流しっぱなし。簿記3級の勉強は1カ月でパッと終わらせる。日本力も築地で一杯飲むだけでよい。』

というように、「自然体で、但し目標設定は鋭く明確に」という事を書かれています。 もがきながら似たようなスキルや経験を身につけてきたRegainからしてみれば、要領よく身に付けられるにこした事はないよなあ、とも思う一方で、シンプルだからこそ到達する事の難しさ、みたいなものを書かれているような気もしたりして。

他にも、コマツ 坂根さん「大局観⇒本質を考え抜く」、ATカーニーの梅澤さん「戦略シナリオ・プランニング」、BCGの森さん「異質対応力」、SFCの高橋先生「ソフトスキルの高いリーダーシップ」等々。どれも全て興味深く。

こういう書籍に目を通すと、自分の今のあり方を問うと同時に、先に向かって何をすべきか、成し遂げるべきか、という視座を一気に広げられるような気がするから不思議です。 やっぱりスキル重視の教育で育ってきたせいかしら。どうしても、「xxに求められる●●」みたいな書き方をされると、アンテナが張ってしまうんだよねえ。

思想・思考の広がりと深み。

スマートに泥臭く。

その意味で一番腑に落ちたのは、スキルセットの周辺に関するコラムではなく、シアトルマリナーズのトレーナー、森本貴義さんの「シアトルマリナーズで学んだ海外で活躍できるアスリートの条件」でした。

被雇用者としての立場で、米国社会でどう貢献と成果を残し続けるか、その為には何をし続けるべきか、についての文章が非常に重みを持って書かれています。あえて文章を引用する事はしませんが、これこそが必読なのでは、とも思ったりして。

お会いしてみたいなあ。


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【おススメ本】北京大学てなもんや留学記

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今回の中国出張で読了。 何と言うか、「商社」つながりで身近に感じられるところもあり、なおかつ今年のRegainのテーマは「中国語」でもあったので思わず空港で購入しちゃいました。

文庫のオビには「恐るべし、中国!」やら「野菜切ったら農薬で手が真っ赤!」などキャッチーナ見出しがドーンとあるので、ちょっと引き気味に手を伸ばしたものの、その内容の濃さに驚かされて一気にページをめくる自分がそこに。

08年に文庫化された内容ですが、今なお内容は色あせる事がありません。 著者の谷崎光さんは商社の営業をなさる一方で『てなもんや中国商社』を書き、OLから文筆家としてデビュー。 以後この「てなもんや」シリーズで不動の地位を確立され、等身大で切れ味の鋭い日本ー中国社会文化論(っていう表現でいいのかな)を展開なさっておられます。

北京大学てなもんや留学記 (文春文庫)
谷崎 光
文藝春秋
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英語とは似て非なる「中国語」の学習プロセスを学ぶ意味でも有用ですし、普段 我々がおそらく感じ取ることのできない「反日感情」「中国人の金銭感覚」が何かを把握するという意味でも、テレビなどでは体験することのできない「生の経験」がここにはあります。 あとがきにあるように、「矛盾に満ちたこの国と少しずつ見えてくる中国の本質にも翻弄」されながら纏め上げるプロセスは並大抵ではなかっただろうなー、とも思わせられる一冊。

本によっては書きづらいこともあるだろうけれど、本書ではかなり本音レベルで書いている(それでもまだ書けないこともあるだろうけれど)ように思えます。現在はブログが面白いのでこちらもちょくちょく覗かせて頂く事にしようっと。


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【おススメ本】 『金鉱まで残り3フィート』

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「意見でなく助言を求めること。得た助言を人にも伝えること。」
「逆境にあるときに、大きな決断をしないこと。」
「自分の目標を既に達成したかのように振舞うこと。」

金鉱まで残り3フィート
金鉱まで残り3フィート
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シャロン レクター グレッグ・S・リード
きこ書房
売り上げランキング: 33681

帯に渡邉美樹さんの写真がどーんと。 いささか食傷感が否めないまま手にしたのですがなかなかどうして。現代版ナポレオン・ヒル物語というコンセプトで書かれたものだそうで、あの「思考は現実化する」の執筆開始100年を期して新しく企画されたもののようです。 ストーリーとしてはハリウッド成功物語的な、冒頭では落ちぶれた主人公が本当の「ヤリタイコト」をメンターとの出会いを通して気づき、成長してゆく内容となっていますが物事の捉え方、考え方の「型」を提供してくれる哲学書でもあると思います。

Regain自身は読んでなるほどとかなり参考になりましたが、実はこういった「自己実現系」の書籍はあまり人には薦めるべきじゃないんじゃないかと思ってたりもします。 というのも、特に何事も成してない人が読んだところで、それで多少の元気はつくのかも知れませんが、結局何事も成さないまま終わって、「なんだ良いって言ったのに嘘じゃないか」で終わってしまうと思うし、逆説的ですが「じゃ、お前は何をやってきたんだ」という事にもなる訳で、軽々しくオススメすべきじゃない、と考える訳です。

ただ、あえてオススメ本とする理由は。

ある程度いろんなことをやってきて実績を積んでいると思う人ならば、読み進めるうちに気づきを得る言葉に沢山出会えるんじゃないかと思います。Regain的には上記した3センテンスは大きなフックポイントになりました。 次のステップに向け、チャージをする際には大変に役立つ良書だと言えるかもしれません。


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『日本復興計画』

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大前先生の緊急出版。 印税は受け取らず、売り上げの12%を寄付するとのこと。特設WEBもあります。

本書は「ビジネス・ブレークスルー 大前研一ライブ」で3月13日と3月19日に語った福島原発を中心とした現状分析と予測と、加えて、今後5~10年先の日本の将来について書き下ろした2部構成。 前半の現状分析と予測は、巻末に記載されている無料のYouTube映像を文章に起こした内容なのですが、「大前流」の歯切れの良い筆致と技術的論旨でぐいぐいと読み進めさせてくれます。

日本復興計画 Japan;The Road to Recovery
大前 研一
文藝春秋
売り上げランキング: 17

 

 

Regainが期待していたのは後半部分、「これからの日本はどうあるべきか」に対しての大前さんのProposalなのですが、根本的な解決法としてまず道州制を提案。ここは、これまで大前さんが論じて過去のご出版で提言してこられたスタンスと同じなので「大前読者」にはいささかも食傷気味な部分も。

また、成長停滞している日本の経済の中で電力需要もフラットだ、という観点から建築基準法などを自治体に任せながら原発を効率的に引き上げつつ、国債に頼らずに消費税の累進化で原資確保しながら東北を新しい地域として再構築してゆこう、ということなどを提案なさっていますが、現実問題としてすぐにこうした大胆な改革が実行されることはない訳で、ここに一抹の「残念感」も残ります。 ただ、もはや平均年齢が50歳を超えた国民には大胆な変革を求めるだけのモチベーションも気力もなく、だからこそ逆に国民それぞれが政府に対しての決別と、自分自身の覚悟が必要だ、という論旨には個人としては共感を覚えます。

納得・共感した部分は①「日本の原発の独自の要因を含めた失敗分析を明確に行い、説明する事で世界に対しての日本の政治的な信頼度は大きく確保される」点、②「日本の最後の生産拠点である」東北地方の復興は日本の雇用経済においていかに重要か、という点です。 コアコンピタンスの再構築、資本注入、ブランド戦略、、などなど、今の日本はメーカーの経営破たん寸前の状態で基幹生産拠点が天災と過失で破壊されてしまった状態な訳ですが、新しいパラダイムをどう作り上げるか、という意味ではが一度、大前さんに「震災復興大臣」を挙党態勢で担当してもらってはどうでしょうと思わせる一冊でした。


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