鎌倉ライフリッチ研究所 Ver 3.70 | 人生を、豊かに生きよう。

ようこそいらっしゃいました。スローライフの聖地鎌倉へ移住して7年。グローバルビジネスやM&AどっぷりだったR40が一念発起。 ベンチャーでの仕事を通じた日々のビジネス視点だったり、観光に役立つ鎌倉の美味しいグルメ情報やイベント紹介をしてまーす。プロフィールはこちら(http://profile.hatena.ne.jp/hase263lich/)から。

誕生日。42歳。ふりかえりとこれから。

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これまでは、年始に抱負を書き、誕生日に気構えを書くなど重複しながらも自分の思いをブログに綴っていたのだけれど、なんだかマンネリ化しているので今回はちょっと趣向を変えてみようと思う。

 

今の自分が、当時を振り返った際の整理のためのメモとして。

 

商社:

仕事自体は面白かった。収入も悪くない。一つの業界スペシャリストとしてやっていく覚悟を考えたとき、自分の関心の方向性とはちょっと違うような、迷いというか、そんなものを感じながら仕事の面白さだけで突っ走っていたように思う。

自分で仕事をコントロールする、というよりは、まさに一員としてエキサイティングな環境に身を投じている実感をやりがいと感じていた(自分の年代で、こんなことやってるやつはいないだろう、的な)。ただ、当時の不況で商社がバタバタ潰れて行く中で、「このままではいけない」と脅迫的な思いが自分を捉えていたような気がする。

 

家電メーカー:

仕事自体は面白かった。収入も悪くない。ただ、大企業の管理職となってゆく際の自分が、仕事に楽しみを覚えられるかどうかという不安があった。自分の年代で同じことをやっている人とたくさん繋がりを持つと同時に、相対化する自分を見ながら「この会社のなかでどうしてゆくか」を考え始めるようになった。そして、自分の「在り続けられる姿」をイメージできなかった。

 

コンサルティングファーム:

仕事自体を面白いとは、実はあまり感じなかった。収入は良かった。ただ、毎日終電・タクシー帰りと言うだけでなく、労働集約的な現場のあり方など、そもそもの「仕事のしかた」がフィットしなかったんだろうと思う。

自分より能力の高い人と一緒に仕事をしながら、自分の差別化ポイントは何なのか、を常に悩みながらアウトプットを出してゆくような感じ。そこに、自分の限界を感じたのだろうか。

 

そして現在(医療系ベンチャー):

仕事自体は面白い。ただし、収入は激減。行政・自治体への提案やコラボレーション、医療機関で実際の患者さんがぼくたちの道具を使って良くなってゆく様子を見ると、貢献している・役に立てているという実感がある。業務時間としてはコンサルファーム未満、家電メーカー以上というところ。もちろん土日も仕事をしたり、仕事のことを考えることは多いのだが、人生の一部のような感じがあり、考えていてもあまり憂鬱になることは少ない。自分で仕事をコントロールしているからか。自分の差別化ポイントとか、あまり考えなくなった。

 

こうして書いてゆくと、人間、「やりがい」を感じられれば所得が低くても(短期的には)くさくさせずに仕事をできるものなのだなと思う。では、「やりがい」とは本当になんなのだろうか。ぼくは、それは「生きる覚悟」に基づくものではないかとさいきん考えるようになった。漠然と社会の枠組みや会社の枠組みで生活している中で、個として埋没するような恐怖感や無力感を感じるから気が重くなる。それは、自分の中に「覚悟」のようなものがないからだとも言える。自分は「こう生きていく」という、誰かにひけらかすようなものではなく、静かな強い信念こそが、逆境にも耐えうる「核」を作るのだろうし、それはすぐにできるものでもない。色々と経験を積む中で、自分にとってその時の最善を選択しながらでなければ、そうした「生きる覚悟」を決めるための判断軸も備わらない。

いまのぼくは、ちょっぴり「生きる覚悟」みたいなものが備わってきていて、そして社会がどう評価するかでなく、自分が満足できるかに向けて、日々を「満足基準」で送りたいとも思う。

 

 

ハンドルネーム変えました。

http://www.flickr.com/photos/56119072@N00/444468954

4月も終盤にさしかかりですね。

今日からGWへ突入という人もおられるのではないかと思いつつ、このたびハンドルネームを変える事にしました。

こちらのエントリでご説明させて頂いた通り、"Regain"と言うのは「24時間を最大限に活用するサラリーマン」に対する、いわばアンチテーゼ的な意味合いが強かったのですが、40歳を過ぎるにあたりそろそろ自分の人生というか、あり方を見つめ直す必要があると改めて考えさせられることが多く、ブログを書いていてやはりしっくり来なくなってきていると強く感じました。

さいしょは実名にしようかとも思ったのですが、企業に属しているのと、おそらく本名は世界に一人しかいない漢字を使っていることもあり、まだ世の中に「個」としてお示しするのは宜しくないということもあり、「わかる人には誰だかわかる」ようにしたいということで、昔からのニックネーム「あきらん」をつかう事にしました。

これまでは「Regain的には」という表現を使って、演者的なポジションで書く事がありましたが、そこから一歩違った視点や切り口でブログを書いてゆく事になろうかと思います。

ハンドルネームの変更が何をどうもたらすのかはちょっと想像つきませんが、引き続き宜しくお願いしまーす!

 

blog.liferich.net

photo by autan

2015年は「点から面へ」がテーマ

新年明けましておめでとうございます。

2015年になりました。本年もどうぞ宜しくお願い致します。

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お正月は以前お伝えしたMDICの試験勉強にいそしむ事になりそうなRegainです。

 

 

大晦日から昨晩未明にかけては、鎌倉の気の置けない友人たちと一緒にお寺参り。

そして今日は毎年恒例の、年始振り返りと新年の抱負をノートに書き綴り、Facebookを中心とした友人たちへのご挨拶などであっと言う間に時間が過ぎ去りました。

元旦と言えど、時間の流れは意識すると早く過ぎ去るものですね。

2014年の振り返り

先のエントリで書いた通り、「2014年はよく走った」1年でした。

違う角度から見ると、目の前に起きることがらへの対応に必死になった1年でもありました。とりわけ、自分ではコントロールできない「人の感情」というものに結構左右された気がします。これまで出会う機会が全くなかったタイプの人たちに出会い、自分が思う以上にそうした人々への配慮不足で至らない点が多々発生しました。

他方、達成・実現したことも多々あったのですが、殆どはビジネス上の成果であり、個人やプライベートで成し遂げたと言える事が殆ど少なかったと反省しきり。

ベンチャー経営でよくある「貯金通帳の残高がみるみる減ってゆく」状況はヨメさんに多大なる心労をかけたでしょうし、その精神的な負担を考えても、あまり配慮することなく1年を「自分勝手」に過ごしてしまった1年であるとも言えます。

2015年の抱負

今年は、メンタル的には、「目配り・気配り・心配り」を改めて意識した1年にしたいと思います。コンサルティングのようにタスクベースで物事を処理しながらクライアントに解決を提案する手法ではなく、むしろ「身内も顧客」的なスタンスで、人間関係やコミュニケーションを積極的に取りながら課題を解決してゆくスタンスです。

また、上記では「ビジネス」と書いていますが、昨年ご縁を頂き、「本業」とは別のところで色々とお手伝いをさせて頂く機会を得た方々とのコラボレーションを加速してゆきたいと思います。

Regainの専門領域は「地域の個人事業を営む方々への、IT x 戦略を使った課題解決と海外展開を見据えた基盤設計」に最近おちついて来たなあと思っているのですが、この軸を広げるような形で、昨年以上にいろいろな広がりを確立するべく活動してゆきます。

そして、その為には「仲間」「同志」をつくることが必要だ、という、当たり前と言えばそれまでなのですが、非常にEssentialな点を再認識したのも2014年の成果であり、2015年に強化したいと思っている点でもあります。

個人で何かを行うとして、たとえそれが拡散力や再現性を伴うものであっても、「仲間」「支援者」がいなければ活動の範囲は非常に限られてしまったのが2014年。

2015年は活動する人と人を繋げながら、そのクライアントも繋げてゆく、言い換えると「点を面にしてゆく」取り組みを進めてゆき、そしてその為に当ブログを通じた情報発信も積極的に行ってゆこうと思います。

これまでは個人のライフスタイル的な部分に重きを置いたテーマで書いてきましたが、もう少し専門性を持たせて;

① 地域コンサル的な取り組みのご紹介

②「複業」スタンスについての考え方 

③ 習慣化

などに絞ったテーマのエントリで皆さんのご参考になるような情報をお伝えできればいいなあと考えています。

改めまして、本年もどうぞ宜しくお願い致しまーす!

2015年1月1日

Regain

※ 冒頭の絵は、Regain自作です。えへへ。 

1年を振り返りながら、「起業」を志す君に捧ぐ

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去年の今頃はに何をしていたんだっけかと振り返ってみると、そうでした、リフォーム真っ最中だったのでした。 本当に早いものです。

あれから、コンサルファームを辞め、まさに「個人としてできること」と「やりたかったこと」の組み合わせで実現しうる事業なりお手伝いを一つ一つ確かめながら進んできた1年でした。

同じような系譜をたどる方が居るかもしれん、ということを思い立ち、メンタルの面から1年かけて得られたものを少々シェアしますね。

  人の温かみがよくわかるぞ。

 その意味で、得たものは本当に大きかった思います。 40手前にして会社を離れ、個人として何かを始める、というのは、ここ鎌倉ではフリー・独立系・経営者の方が多いだけに「ごく自然ななりゆき」的に見えることもあるようですが、他方で、「あそこのRegainさん大丈夫かしら」的な視線が刺さったりすることも事実。

それでも今にして思えば、自分の周りには温かい人々が本当に多いなあと痛感します。

ヨメさん、両親、友人、これまでご縁をいただいた方々。

人って、本当に支えられて生きてるんだなあと思います。 

 

  ひたすら歯を食いしばる時期があっても、いいじゃないか。

 個人が社会に与えうるインパクトって、小さいものです。 それが、「稼ぎたい」とか、我欲に基づくものであればあるほど。 ただ、そこからのスタートであっても、継続する中で人との関係性が生まれ、事業としての継続性や再現性が生まれ、、、マネタイズの仕組みを描くのは実は結構簡単ですが、自分の理想を実現させるために必要なのは、お金と自分の意思。
 よく「人の共感」が大切だ、と書籍には書いてあるのですが、後からついてくるものであって、自分の「率先力」がほとんど全てを決めるのではと言うこともよーくわかりました。
 (お金か、自分の意志か、どちらかが欠けることがあると、そりゃもうキッツイですよ)

 

  気負わずためらわず、自分の取り組みを誠実に発信し続けよう。

 一時期のRegainは、ビジネスの仕組みを作るために半ニート的な状態で、一日中メールとSkypeだけで過ごすことも多かったのですが、だんだん卑屈になっていく自分をよく感じました。 でもそういう時だからこそ、「なんで俺はこれをやっている」に立ち返って、それをソーシャルメディアやブログ等(別ブログですけど)で発信し、人と交流することで、上記のような「応援してくれる人」や「仲間」がポツリポツリと集まってくる(呼び合う)ものなのです。

一人で何かをする、その底知れぬ闇に取り込まれてしまうことの無いよう。

 

この3点を確実に、冷静に実行することができれば、一人で何かを始めることはきっと、怖くはないはず。 何かが制約で躊躇いをお持ちの方、Regainは応援する一人です。 ささやかながらお力になりますので、お気軽にご連絡ください!

「定職」「離職」「個人」雑考

 

いわゆる「定職」にあった状態から数か月が過ぎました。

会社という「居場所」を離れてみてわかることというのは本当に多いです。

最初はこの制約の無い環境と、それを選んだ自分を(自分で)奮い立たせるようなアドレナリンが出ていますし、友人・知人とお会いする際にもなんというか「この道を選んでしまった」的な、変な誇らしさがあって気持ち良いのですが、数か月もすると大きく変化が出てくるのを感じます。

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「定職」へのノスタルジーを若干感じながら、そうしたいくつかの点について書いてみようと思います。

1) 「会議」は、重要である。
どんな組織であっても、日常的にあってかなり「無駄」を感じながら出席することも多い「会議」。ただ座っているだけの人も、積極的に会話に参加する人も様々ですが、「会話」であり、「議論」をする空気であったり、その情報の応酬というのは「個人」単体では全く成立しない(反芻することはあるけれども)。 

極端にいうと、誰とも話さない・話す必要が無くなるわけです。 

前職からの離脱の重要要素の一つとして、家族との会話を大切にすることを位置付けていたのでできるだけ夫婦の時間を大切にすることで「会話する生き物」として成り立っているような気がしますが、『「人と人の会話」「人の存在なくして自分なし』 ということは本当に思います。 

在職中のみんな、もっと会議は楽しんだほうがいいですよー。

2) 個人で仕組みを作る、ということは誰から認められるものでもなく、そして非常に寡黙な作業である。

定職に就かない=何もしていない、訳ではなく、かねてから必要だと思っていた「最低限の安定的な収入確保・仕組み構築」をシコシコと行いながら日々を過ごしているRegainですが、これまた、個人で活動することの孤独さを思い知らされることでもあります。

20110208031938会社で業務として何かを行う=仕事をする=場合、そのアウトプットを必ず求められますし、経過報告をすることは必須ですが、これも必要がなくなります。その反面、自分でビジネススキームというかお金を得る仕組みを作る過程において、誰かに声を大にして自慢したり、確認を求めたい部分もあるのですが、そういう「対象」がほぼ皆無になります。 

幸いというか、離職する直前に知り合った同志と呼べる存在がいて、ゆるやかなネットワークを作っているので、まだこの点に関してもRegainの場合はなんとか「皆無」からは逃れられているのですが、それにしても独身でこういう状態だったらと思うとソッとします。

 

3) 経営者を志す(というか、個人事業の経営者)、というのは言葉の響きとは裏腹に、非常に地道なプロセスである。

たとえば、大企業において社長を志すというモードで仕事をするときにはドラッカーなりを熟読し、マネジメントの要諦を日々自学しつつそれをリアルに実践することも可能。 他方、個人レベルになるとそんなことは「ほぼ」どうでもよくなり、日々の売上や利益、営業活動のパフォーマンスなどに全力投球しなければ個人の事業自体が存続しなくなるわけです。 

なおかつ、税金対策や数少ない従業員(または外注さん)などが辞めないよう、それでいて上手くコントロールできるような人間関係を構築したり、、など、おおよそ大企業レベルの目線で見た際の経営者と、個人レベルでの事業規模でみえる「経営者」というのは、全く異なるものであるという点、これから「離職」に踏み切ろうとしている準マネジメント職の人は十分に気を付けた方がよいと思います。 ああ、「マネジメント」「経営」が美しく聞こえていたのは、ある種の幻想だったのかも」と思わせられる局面に何度も出会うのではと思います。

4)他者への貢献があって、初めて価値を生む。

言わずもがなですが、身一つで「お金になる」「お金を得る」とはどういうことか、いかに難しいことなのかを感じることが多々出てきます。

 「定職時代」の杵柄で、友人から呼ばれて転職、という方向ではなく、自分の身で何か「食べてゆく」ということは、お金を得られるだけのサービスを自分が提供できているかを真剣に問い直す良い機会でもあります(現在のRegainはそんな悠長なこと言ってられませんが)。 

つまり、人と会う時間、というのも、常に自分が提供できる価値は何か、そこから何を作る・提案できるか、を念頭に置いて日々の活動を行わない限り「薄い人間関係ネットワーク」だけがシャビシャビと広がっていって、結局何にもならない、ということになりかねません。 

興味あるものにすべて顔を出すのもある時期までは非常に有効でしょうが、期限を切って、そこから先は大きく絞り込むアクションが必要なんではとも思います。

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。。。とはいえ、現在のRegainの目標は「会社に依存することのない安定収入(食っていくだけの)」仕組みを構築すること。 これをノスタルジーに惹かれて諦めるつもりもないんですけどね。 (胡散臭いアフィリエイトとかではないので、どうかご安心くださいませ)

これが一通りできるようになるにはもう少し時間がかかりますが、何とか形にしなければと日々必死。 

決してのほほんとしている訳ではなく、上述の通り、迫りくる得体のしれない恐怖みたいなものと戦いながら日々奮闘中のRegainでした。

 

おそまつさまでした。

カミングアウト!

 

母の日に、こんな手紙を書きました。

そして、最近めっきり更新していなかった当ブログの読者の方々へもご報告です。

後付けの報告になるんですが、経営コンサルティングの仕事、思い切って辞めました。

辞めたのは、XX月です。

収入は確かに増えたんだけど、「これがやりたかったことなのか?」と考えたときに、負の部分が余りにも多すぎました。

Reginの基本的なスタンスとしては、家族を大事にし、且つ残りの人生を最大限に充実するための位置づけとして、いわば「職業人として独り立ちする前の、最後の修行」と思って入ったんだけど、修行の先にイメージできたこと、修行中の自分と家庭の両立など、自分の思い描いた方向と違いすぎました。 要は、「合わなかった」ということだと思います。

Regainは、社会人になるときに、大企業で培ったものを活用して社会にインパクトを与えるような仕事がしたいと思ってました。

その時の身の置き方が、大企業に属するでもよし、ベンチャーに勤めるでもよし、独立するでもよし、それは自分の考えとどれだけ合致しているかで決めればよいと考えていました。

ただ、今は大企業のメリットやデメリットもよく判ったし、もうフラフラできるような年でもないので、総合的に考えると「独立」の方向で準備をいろいろと進めることにしています。

 

ヨメさんからは、結果を出すことを条件に、年内いっぱいの猶予をもらいました。

これが僕の最後の「チャレンジ」になると思いますが、楽しんでやろうと思います。
怒られるかもしれませんが・・

これで結果が出せない場合は、サラリーマンに戻ることになるんだろうなーと思っていますが、今までのように転職などをせず、「真面目に勤め上げる」「家庭は大切にする」ような形で人生を送ることにしようと二人で話し合いました。

報告が遅れてすみません。

もしかすると、「どうせそんなことじゃないかと思っていた」と言われるかもしれませんが、自分の最後のチャレンジを、自分の中でどう整理するか、うまくできないまま時間が過ぎてしまいました。 

今は準備期間という感じではなく、自分で決めた日々の作業を黙々とこなしながら、これまで会えなかった様々な方の話を伺ったり、自分の考えを整理しながら鎌倉5割、都内5割みたいな感じで活動をしています。

その意味では、自由な時間を一番取れる時期でもあります。

今回の報告が遅れた件を許してもらえれば嬉しいと思うのと、時間的にはいちばん二人に合わせやすい環境にいるので、思い立った時でもいいのでいつでも遊びに来てください。

返す返す、不肖の息子だなあ。落ち着かずにすみません。

。。。いやまったく。 外から見れば「何してるのあそこのダンナさん?」的なスタンスで臨もうとしているRegainに対する、ヨメさんの温かい理解と許容に対しては頭が下がりません。

他方、これまで転職こそしているものの、「浪人」や「留年」など、いわゆるブランク期間に「自分なり」を熟成させることのなかったRegainにとって、これは残りの人生を考えた際の「総決算一歩手前」的な状況として位置付けています。

イメージ的にはこんな感じ;

 

個人としての生き様を基準にした生活と、地域・社会に向けてこれまでかかわってきた内容の混ぜこぜを現代における「生業(なりわい)」と呼ぶのであれば、人生折り返し地点に向けた、将来ベースでの「生業(なりわい)確定期」としてこの期間を大切に過ごそうと思っています。

その意味で、当ブログのテーゼでもある「人生を、豊かに生きる」ことに対する実践と蓄積の最終発表のタイミングが間もなく訪れている、という言い方もできるのかもしれません。

当ブログでは「自分の年齢=バージョン」に置き換えて、「Ver 3.70」で止まったままになっていたのですが、本来なら今年は「Ver 3.90」そして、来年は「Ver 4.0」。

新バージョンのリリースに向けた追い込みの時期に、Regainは入ります。

 

※生業の対義語ってなんでしょうね。Regainは「道楽」と思ってますが、なんかしっくりきません。

さあて。決意表明。

 

 

師走に入る季節のチョイ手前な訳ですが。

 

この度、現職を辞することにしました。

 

プロフィールにもあります通り、社会人になってから約15年。主に海外畑を中心に会社設立・営業・マーケティング、商品企画、ビジネス推進、サプライヤーコントロール、事業企画、、と言ったかなり広範囲にわたる職域を経験する過程の中でずっと考えていたのが、僕には何ができるのか、そして何がやりたいのか、何を極めたいのか、という事でした。

 

Broadな領域を、密度濃く経験する中で感じたのは、それぞれの職域における業務の面白さはもちろんのこと、それに伴う奥深さと難しさでしたが、逆にこうした全方位的な領域をカバーし、一つの製品ではなく今後の日本の企業が成長する為のお手伝いをする仕事ができないか、それがやりたいことではないのか、と思うに至りました。

 

決めたのはお盆前。結構前なので、現在の会社の方々には当然お知らせさせて頂いている訳ですが、「会社辞めます」というと、転職するの?とか、起業するの?と良く聞かれる訳です。 ただし僕の中では「転職したいから」とか「起業したいから」とか、そう言った言葉の範疇から会社を辞めようと考えたと言うよりも、「やりたそうな事の方向性」みたいなものが見えてきて、それはもしかすると今の会社では出来ないかもしれない、という事が年を重ねるにつれて少しずつ判ってきたからという方が判りやすいと思うんです、と度々ご説明をさせて頂いてきました。 もう少し率直な表現をすれば、このままマネージャーになり、いわゆる家電メーカーのある部署の統括職(或いは更に上位)としてマネジメントを行う自分の姿が だんだん想像できなくなってきた、とでも言えるでしょうか。

 

もちろん、今の仕事そのものはこれまで当ブログでも数限りなく書いている通り、日本を相対化する視野を持ちながら、経済を支える代表的な家電メーカーに身を置く事で、グローバルな製造環境をどうやって構築するか、だったり、コストを下げる為のしくみや交渉を行うか」だったりとエキサイティングであると同時に、休暇などで大変恵まれた環境を提供してくれる素晴らしい場所であることは間違いないです。 40歳を目前にこうした悩みを抱くのは別に珍しいことではないかもしれませんが、このタイミングを逃してしまうと現職を通じて求められる責任もこれまでとは比べ物に無いくらいに大きくなってしまう。そうなってからウジウジ何かを悔やむよりは、不確かかもしれないが、見えてきた方向にチャレンジして、失敗した場合でも得られる成果は大きいだろうという判断を取りました。(方向が定まらない中でチャレンジするのは確実に失敗すると思うのです)

 

そうした判断の直接的にも間接的にも後押しをしてくれたのは、家族や両親は勿論のこと、日本・海外を問わず新旧深く交流させて頂いている友人・先輩だったり、鎌倉投信を通じて知り合った素晴らしい理念をお持ちの方々だったり、IVSでご面識を頂いた方々だったり、するのですが、何と言うかブログを始めて得られた自分自身の広がりと、既に可能性を見据えてチャレンジしている方々の前を走る姿だったり、そしてこの場所でライフリッチに生き生きと生活を送られている方々の笑顔だったり、そうしたPlanned Happenstanceの総体が今回の退職につながっているように感じています。

 

更に言えば、当ブログのテーマでもある「人生を豊かに生きる」というのは、お金が沢山あったり、時間が沢山あったり、という「余裕のある環境」を必ずしも意味しないのかなあと。むしろ、与えられた時間をどう有意義に使うか、それを考え続けながら生きてゆくことこそが、豊かに生きている証なんではないかと最近よく考えます。その意味では、これまでの自分の半生を振り返るとライフリッチな時間を過ごしてきた瞬間もあれば、そうでない瞬間もありました。 ここからは、人生の折り返し後半スタートラインに立つものとして、手探りの挑戦者として、そして人生を楽しむものとして、新しい環境に自分を置いてみたいと思います。

 

という事で、退職は10月末。

 

その後は、某コンサルティングファームでクロスボーダーのM&Aに関わる組織設計や各種オペレーション構築などのお手伝いと実行支援に関わる仕事に従事します。

 

コンサルという職種は、ゆとりをもった人生から考えると真逆の方向に当たります。これまでのような時間の過ごし方はできないかもしれない点については相当の懸念もありますが、体力的に(まだ)元気なうちにインプットとストレッチができる環境に身を置いて、自分のアウトプットの質を上げた上で、職業人としてのラストスパート時期に向けて準備をしてゆきたいと思います。

 

。。あ。

 

当ブログはこれまで通りコンセプトを変えることなく継続します。

 

今後ともご支援のほどをー!

 

Regain

Ver 3.70へのアップデート

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一年に4回自分のレビューを行う機会がある、と言われたのは松田公太さん。

Regainもこれまで会計年度の9月・3月末と、カレンダー年の6月・12月末には自分の実績をキャリアの面と、それを含む人生的な面で振り返りながらここ5年ほど過ごしてきました。

ブログを始めたのが2年8カ月前ですが、その時からはプロフィールにも有ります通り誕生月の1月にその内容を総括し、公開できるレベルに「自己宣言」する事でその実現を狙うことにしていました。

ところが今年は1月にインフルエンザ、2月に生産トラブルが、そして3月には出張中に震災が、と言った形で思ったように時間を割くことができず4月を迎えることに。

この3ヵ月に起きた事は結果として全て自分の価値観を大きく変えるもので、ある意味では天啓だったのかもとも思わずには居られません。 個人として、職業人として、日本人としてのそれぞれの考え方を様々な観点で揺さぶられた90日になりました。 このままなし崩しに次の年に向かう事もオプションとしてはありえますが、むしろ考え直しておくべきかと思いここにVer 3.70へのアップデートを記します。

  • 個人領域: 鎌倉という場所で、様々なイベントやお店を通じて生活を送る中で、貴重な友人を持つことができたのは2010年の大きな目標でもあり、成果でもありました。 今年はさらに踏み込んで、そうした友人としてお付き合いさせて頂いている方々とのコラボレーションによる、社会的なアウトプットを一つで良いので実現させます。
  • 職業人領域: プロジェクトリーダー・企画・ビジネス推進という複数統合の経験を生かしながら組織をけん引する中核としての「経営者人材」となる事を目標に昨年を過ごしました。 「経営者人材」と肩肘をはることよりも、そしてスキルを誇示することよりも、組織の中で何が問題で、それをチームで解決してゆくための「問題解決プロフェッショナル」として貢献する事の方が多かったと言うのが自分のレビューです。 経営者人材というのは経営者とイコールではなく、結局トップマネジメントの視点を持ちながら自分のポジションで上下組織に対して組織の横串をたばねながら事業を進められる人材であるとするならば、今年はビジネススキームを大きく変える事でビジネス全体に貢献できるような提案型プロフェッショナルとしての経営者人材を目指したいと思います。
  • 日本人領域: これまで親交を深めている海外の友人、それは日本人あってもなくても構わないのですが、Regainが日本に居る事で彼らに対して貢献できる事は何かを考え続け、「これだ!」という解を見出すことが残念ながらできなかった1年と言えるかと思います。 特に、3月の震災で起業案件への資金融資が途絶え、加えて日本自体が停滞スパイラルに入ったかのような長期的様相が、Reganにとってこれからどう活動してゆくべきかを従来の延長線上では全く考えられなくなった最大の要因かと思います。 2011年はそうした友人との会話を増やし、深める過程の中で、40歳までに目指す「日本発・世界へ」の挑戦の為の足がかりを必ず一つ見つけ、取り組む事にします。

個人・職業人・日本人、どの領域を取ってみても、「迷いながら走る」と言うよりは「迷うなら行動するべき」年がRegainにとっての2011年。 来年どのようなレビューになるのか、我がことながら楽しみです。

2011年、変革の年なのです

 

まずは元旦、今年もよろしくお願いします!

 

この3日でゆーっくりと英気を養い、充実した一年にするための「元気玉」集めを行いたいと思っています。

 

昨年お亡くなりになった森毅さんの言葉というか、書籍にあった要旨なのですが、「人間は20年で細胞がすっかり入れ替わって、肉体的には全く別人になる。人生60年の時代とは違い、今は、20年単位で新しい人生と、新しいことへの挑戦をしてもいいのではないか」というものが有ります。

 

Regainはあと3年程度で40歳。 これまでやってきたことを仕上げ、次の「新しい人生」へ繋げるための重要な一年にしたいものです。

 

そして。。。敬愛するさとなおさんが、こんなこと書かれてました。

 

時代的にも、過渡期の10年を越え、この2011年から本当の21世紀が始まるような気がしています。大変革の始まり。 

 

年末にトフラーが「今後の40年」を予測していたけど、新しい時代が始まるのだろうと思うし、始めなくちゃ、とも思います。「変わる」のではなく「変える」。主役は30代だと思うけど、ボクたち世代は「古いやり方をちゃんと知っていて、新しいやり方にも対応できるギリギリの世代」として、旧と新をつなげる役目があるんだろうと思います。

 

さとなおさん世代が新旧を繋げる世代だとすれば、30代後半の僕らは、時代の変革を牽引するような役割を担う世代だと言う事でしょうか。 今年は、僕らアラフォー?の力が一番試される年なのかもと思わせられます。

 

大晦日に何気なく観たCNNでのCMと、一部Twitterで話題になった、↓の動画を見返しながら、ゆっくり思考の整理をしまーす。

 

遅くなったVer 3.60へのアップデート

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このブログ、サブでVersionを付けています。

プロフィールにある通り、これは本来 自分の年齢で、足跡をブログでいつまで書けるかという記録的な視点と、年齢を重ねるごとにバージョンアップしたいぜ、という二つの視点で付け続けようと考えているタイトルなのです。

Regainの誕生日は1月なので、本来であればVer3.60へアップデートするのは今年の1月でした。が、振り返ってみて自分が設定した目標を達成できたかと言うと必ずしもそうとは言い切れず、且つ自分がバージョンアップした気も十分持てなかったのでそのままにしていました。

その目標とは:

1) 単なるご近所づきあいではない、深く付き合える友人を作る。

2) 自分のスキルセットや経験でコミュニティに貢献してみる

3) Blogを通じ、普通に広げられる人脈とは異なる方々と接する

でした。 先日の鎌倉花火大会後、飲みすぎた頭を浜辺で冷やしながら考えていたのですが、少しずつ達成出来ているような気がしました。

誕生日から六か月くらいオーバーしたのでプロジェクトマネジメント的には微妙ですが、まあ良しとする事にします。 それぞれを、どう達成できたのかについては後日。

ライフリッチ研究所1周年記念

Main Gate of Jochiji Temple in Kamakura : 北鎌倉・浄智寺 三門

 

うっかりミスがありましたが、ブログを始めて1年が経ちました。


鎌倉へ、というのは一つのきっかけですが本質的には、変わってゆく自分の様と場所とのかかわりを各々を混ぜたハイブリッドな形で伝えたり書けないかな、と常々思っていた事の具体化としては1年よく続いた! 逆に言えば、コンセプト定義の為の雑食系から始まり その後、この方を筆頭に様々な方とブログを通じて知り合う事ができた結果、「模索から絞り込み」へのプロセスとなった1年だと。 毎年お盆・年末にいわゆる「キャリアの棚卸し」を目的にした行動計画(野望、ともいいます)の長期的な落とし込みをやってるのですが、その周期にこのブログがピッタリはまってくれたお蔭で、「落とし込む」+「分かりやす言葉で表現する」行動パターンができつつあるような気がしています。

1年前のテーマ: ブログ(というか社外活動)を通じ、将来に繋がる共通の価値観を持つ方と交流してみたい。

結果を総括&評価してみますと;

★★★★★ 国内・海外含め様々な方とお会いしたり会話させて頂くフィールドが確実に広がった。海外の方とのお話は、ブログ上というよりはメールでやり取りをする事が多いので載る事があまり少ないのですが。 特に、海外在住の方で日本の将来を憂う方は大変多く、現地で様々な活動をなさっているみなさんとお知り合いになれた事で、格段にScope/VIson/Passionの3点特盛りのポジティブ効果です。

★★★☆☆ ブログをやってなければ単なる調査・娯楽ツールだったWEBを、多少なりとも深く入って行けるようになった。 最初はMovable Type、twitter, GIMPS so what?な状態でしたから 。 家電メーカーのプロマネで、ある程度はGeekな業界知識を持ってはいるものの、WEBの世界は別物。「知りたいなあ~」と思っていた奥深さが少しずつ手さぐり(手作り)のブログで見えてきた。

★★☆☆☆ ネットの活動は、現実的に行動を起こす為の「とっかかり」になる事は確実。1)マーケティング視座と2)ブレない軸をもって、3)能動的に動けば(Give, GIve, Give) そのフィードバックは現実社会で活動するよりも何倍も大きいのではないか?と。 これは、具体的な行動として例えば人脈形成などもそうですが、起業ビジョンに向けては非常に大きな確認でした。とは言えまだできてないので、★2つ。

 

1年後のテーマ: Blogを通じての人脈形成と情報収集を、現実へのなにがしかのアウトプットとする。一人でやるのは無理なので、多くの方と協業で行う事になるでしょうが、立ち上げ屋の仕事が役に立つ局面となると思います。また、どちらかというと絶対実現したい!的に強い願望を持っています。 半年以内に構想を具体的にすべく、目下作業中。

 

<余談>

元々 社会起業的な、コミュニティを変革する仕事に興味があったRegainですが、この考えを1年前のRegainに「目からウロコ」的に伝えてくれたのが、原丈人さんの存在でした。 ご存知の方が多いかもしれませんが、1年後に見直す為にちょっとご紹介。 日本のメディアで露出する事は少ないですが、骨太な日本人!としていつか目指したい存在です。 ご存知ない方、少し価値観が変わるかもしれません。 現代の坂本竜馬とか白洲次郎とか巷では言われています。

<日経BP「ITpro」掲載のインタビュー記事>

革新は大企業から生まれない
動画が新しい時代を開く

 

ほぼ日刊イトイ新聞 - 原丈人さんと初対面。

第4回 コンピュータはもはや足枷(1)「解けない問題」を解く技術01|希望の大国・日本|WEB連載|新しい日本を創る提言誌 Voice+ ボイスプラス

 

 

 

21世紀の国富論
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原 丈人
平凡社
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5 未来への提言のアイデア満載
5 数少ない日本のビジョナリー
4 技術と経営を知る数少ない経営者の一人でしょう。
4 ビジョンへの投資
3 アメリカ型資本主義を批判しつつ,かぎられた「国富」にとらわれている (?!)

ライフリッチの秘訣【2】 人間賛歌~アイロニック版~

「どんな偉い人だってトイレ入ればクソして、家帰ればただの親父だ。どんな偉そうなことを言っていたって、結局 ただの人間さ」

昔、Regainが商社時代当時の専務が、ドでかい商談で相手先の社長へビジネスプレゼン目前にカチコチになっていたRegainに言ってくれた言葉でもあり。 期せずして、アメリカの子会社を売却する際、現地法人のひどい人とめぐり合い、半自律神経失調症くらいになる程なやんだ時に、別の課でRegainを見ていた先輩が言ってくれた言葉でもあり。

35歳にして思うこと。 自分の人生、という言葉を、今の自分はどれだけ大事にしているか?何かを美化することなく、ありのままに受け入れ、過ごす事ができているか?など。 文章にするとえらく陳腐ですが、自分自身が自然体のスタンスで、かつ相手を自然体の存在として構えることなく受け入れる事が 余計なことに悩まず豊かに生きられる秘訣なのでは、という事です。

その境地に至るには程遠いRegainですが、自分をResetして、なんと言うか人間性を元に戻す(ブラウザキャッシュを削除する、みたいな)作業を半年に1回、やっています。そのプロセスとして、必ず読み返す3冊がありますのでご紹介。

 

 

堕落論 (角川文庫)
堕落論 (角川文庫)
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坂口 安吾
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5 角川の100冊に

 

「人間は必ず死ぬ。死ねば一切の全てが無くなる。そんな簡単な事は当たり前過ぎる事だ。だからすぐ死ねばいい、という事にはならない。 そんな風に生を冷笑してみても、何一つ救われはしない。だから青臭くても泥臭くても棒切れを握ってでも、何がしか生きる証を立てる為に闘え。」

「一切の虚飾や構えを剥取り、己の能力を徹底的に容赦なく冷厳に把握し、己の生の証を立てる目標に、最も効率的な手段の全てを尽して闘い続けよ。」

 

二十歳の原点 (新潮文庫)
高野 悦子
新潮社
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5 永遠の為の若逝と思うのはよくないでしょうか…
5 此岸より
5 何が幸せか
4 苦悩との戦い
4 買いです。

 

私がこの本を手に取ったのは、二十歳になった記念という単純な動機でした。
一読した当時、自分と同じ年齢の人がこれほど自己の内面の葛藤や、自己と社会とのつながりについて深く考察し、かくも的確に書き記すことができるのかと強い衝撃を受ました。著者の高野悦子さんは昭和24年生まれで、同世代の人たちは社会の中枢である50代後半です。もし、高野さんが健在であったなら、当時のままの研ぎ澄まされた感受性を持ち、思考を自らを傷つける方向でなく、様々な人とのつながりの中でより広く発展させて、それらを周囲の人に、社会に還元させているに違いありません。Regainは常に彼女のみずみずしい感性と時代を捉える視点を持ち続けた、感度の高い、でも泥臭い、人間でありたいと思わされずには居られない一冊。

 

風の谷のナウシカ全7巻セット ―アニメージュコミックスワイド判
宮崎 駿
徳間書店
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5 宮崎ファンのMust Have!
5 やっぱり名作です
5 ちから
4 買ってよかった!!
5 宗教と「王道」

 

名前を知らない人はいないでしょうが、漫画を通読された人は少ないのではないのでしょうか。

人間は、時に嘘をつき、他から盗み、あるいは、傷つけ争う。このような人間のいわゆる「実存」の醜さ、不可解さを肯定するところから、個としての人間の瞬きや美しさが生まれるという宮崎駿さんののメッセージは、個としての人間の強烈な賛歌であり、個と全体のバランスが崩れそうな我々の社会においてなお輝きを増していると思います。

 

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