Monoist !!

Techshop訪問記(2/2:San Francisco編) 最終回!

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これまでのSan Jose, Menlo Park訪問を通じ、Techshopのあり方に関してRegainの中でかなりイメージと現実のすり合わせができてきました。 その翌日には彼の地へ向かいます。

  で、San Francisco。

そして、San Franciscoではどうなのか、というところです。Menlo Parkから30分ほど北上。

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地図上の縮尺ではわかりにくいか? サンフランシスコ中心部から少しだけ離れてます。

つかず離れずの距離と言ってよいかと。

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見えてきます。元々はテキスタイル工場とのこと。

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駐車場は、無し。都会です。そして、スチール看板。渋いです。

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さて中へ入ります。スタッフ含め、結構人が多い印象ですね。

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そして、例によって飾り棚が。置いてあるものたちの数も若干多いか。

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FlowのWaterjet cuttingマシン。使いこなしている(と思われ)のがすごい。

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ShopbotのDesktop Routerが。最新マシンです。

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その先に進むと、木材加工にいそしむ会員さんたちが。

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Techshop SFには2階があります。ここからずんずんと登ります。

防眼マスクをここへ置き(いっぱいですけど)・・

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まず最初は会議室。ちょうど会議の後なので人がいません。
通りに面した窓が、開放感を演出してます。。

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その反対からは、1階を見下ろすことができます。
最初は狭いのかと思っていたのですが、ここもデカイですねえ。

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うーん、デカイわアメリカだわーと思いながら会議室を後にします。
通路の先々には、TechshopでのFabricationやActivityに対する会員さんの思いを、創作物とともにパネルでこんな風に訴求。楽しそうですねえ。

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会議室を抜けると、また作業場。レーザーカッターのお出ましです。

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レーザーカッターは5台あるとのことで、結構予約で埋まっているそうです。

更に直進。左の壁に”Lasers for RENT”と書いてあります。マシンレンタルもするんですね。

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その先です。ファブリック系とレーザーカッターが共存しております。

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その億です。ここはオープンスペースとして位置づけられており、メンバー同士のコミュニケーションや、スタッフと個別相談(指導)を行ったりする場所になっています。

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右手の、レトロなロッカー。
(ポイントは、その上にある”TEDx Golden Gate Park”です。)

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こちらにも、そこかしこにツール類が。

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その奥では、ベンチャーのtypeamachines.comがスペースを借り切って3D プリンターの開発をやってます。 宣伝しといてね!と言われたので2枚ほどパチリと。

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確かに、これだけの設備を持っていて、ユーザーがそこにいるのであれば場所を借りない手はないですよ。 というのは、CAD Insiderのこちらのエントリによれば、Techshop1店を作るのに必要なコストはUSD2Mil (2011年ベース)。設備調達に必要なコストはUSD570Kと言われています。スタートアップを狙う企業からすれば、こうした場所があるのは本当にありがたいことだと言えます。 

また、掲示板には以下のようにスタートアップ企業が人材を募集していたり、Techshopそのものがインキュベーション施設の役割を担っている点は、やはり特筆すべきだと思います。 
日本においてこうしたオープンな「場所(環境・施設)」はなかなかありません。

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  サマリーです。

  • Techshop San Franciscoは同じダウンタウン郊外にあるSan Joseと比べても、訪問客およびインストラクターの数が圧倒的に異なる。
  • テキスタイル工場を効率的にリノベーションさせて行くなど、Techshop SFOの出店の際には時流だけではなく、「出物」を入念に調べる必要があった。
  • ここSFOは西海岸の3拠点においては、メディア等への露出はさほどではないにせよFlagship・アンテナショップ的な役割を担っていると思われる。本来はSan JoseやMenlo Parkが担うべきだったのだろうが、時流によりスタートアップ企業やStanfordなどのB2Bっぽい顧客よりもエンドユーザー会員が増えたためか。
  • コミュニティとの共存は、他2店とも同様にうまくやっている。 隣接する伝統的・Small Size・多種多様な企業の中において異彩を放つTechshop(作業場)の、地域の中での役割を十分に認識したうえで、コミュニティへの貢献も積極的に行っている点は非常に興味深い。

  ということで、全体所感

実質行程としては約1週間のTechshopツアーを終えた今、少なくとも今後日本でこうしたプラットフォームがどう展開されてゆくのかのビジョンのようなものが描けました。 3D プリンタを筆頭に、「こしらえる」ことが大好きな層に対する訴求要素に基づく一過性のブームとして扱うのではなく、継続性を持ったビジネスは何か?という意味です。 結論的に言えば、教育も巻き込んだ、地道で息の長いビジネスを行う必要が日本では必要かな、というところでしょうか。

この辺りは別途機会があれば書いてみたいと思いますが、その前に訪問で得た全体の所感です:

  • Techshopでは、Make : の活動や3Dプリンタ・レーザーカッターをこれ見よがしに訴求するような「ケバケバしさ」はなかった。 
    (見世物ショーみたいな光景がどのショップでも繰り広げられているのかと思っていた。)
  • DIYを全面に押し出しつつも、それをバックアップするハイテク機材が存在する「作業場」または「インキュベーション施設」と表現できるその施設と敷地の広さは、アメリカならでは言える。
  • 各ストア会員800名を誇りつつも、Weekdayはかなりオペレーション的に固定費のインパクトが大きい(作業している人が少ない)ため、第三者からの資金提供が不可欠。
  • Autodeskとの積極的な提携関係が今後のTechshopの経営上の成功要因でもありリスクになりうる可能性も否定はできない。
  • 本場アメリカのTechshop、やはりベンチャー。テクニカルインストラクターは最低限であり、Techshopのブランディングを強化する、もしくはビジネスとして更に収益を確実にする為の第一歩が「十分な知識を持ち、魅力的な」インストラクターの充実(または、スタッフトレーニングプログラム)が不可欠である。

今回の訪問を踏まえてRegainがご提供できるものがあれば、喜んで協力させていただきます(詳細情報や、人、等々)お気軽にコンタクトくださいませ。

 

 

・・・さーて、仕事にもどらなくっちゃ! 

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Techshop訪問記(2/2: Menlo Park編)

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前回のSan Jose編では、その「でかさ」が強く印象に残りつつも、Techshopというのは「楽しさ」を提供できる新しい場所なんだろうなと思いを新たに、北へ向かいます。

  Stanford 近辺??田舎でござるー

目指すはTechshopのルーツ、Menlo Park Location。

と言ってもCalifornia内の話なので、車で30分程度で着いちゃいます。
A地点から、B地点まで♪

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この辺りは車を走らせると、田舎だというのがビシビシと伝わってくるのですが、その特徴はスタンフォードの位置するパロアルトを中心に一大巣窟となっているところ。
そんなこたあ、その手の旨が書かれた記事をよくメディア・記事・雑誌で読めるわけですが、この「田舎感」と「ハイテク企業集積」のギャップは来てみて、感じてみて!
(特に、車を自分で運転してみて!)

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ハイテクDIY作業所であるTechshopがなぜこの地に端を発したかは、スタートアップの際の近隣のベンチャーとの連携は言うに及ばず、ギークな人たちをうまく取り込みつつ店舗の展開を進めて行ったからなのね、、と再認識。 3Dプリンターばかりがもてはやされる日本ですが、「みんなが楽しむ」とは、「みんな=だれ」が、「楽しむ=どうやって」をもっと明確にしてゆく必要があるのでしょうね。

  到着したら、やっぱりあるのは

やってきましたMenlo Park。
訪問した日はあいにくの雨。びっくりしたのが駐車場にある車の数。 この天気なのに。

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中へ入ると例によってFront LobbyではMakeされたモノたちがお出迎え。

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Menlo Parkにもやっぱりあります、飾り棚。

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置いてあるものだけで判断はできませんが、比較的クラフト・素材系が多いですね。

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で、受付を見上げるとレッスンクラスが。この日は若干空き気味だったのですが、画面を見ると分かる通り、平日木曜日にかなりクラスが入っているのが驚きですね。そしてCNCからInjection, 3D CADと、クラス内容はエントリークラスからアドバンストまで、充実しているのが素晴らしい。あ、WEBでも確認できます。

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ちなみに、メンバーは講師になることも可能で、レクチャーすれば1レッスンフリーになるとか、個々の専門性をうまく活用するための試みもなされていたりして興味深いですよ。

そして、受付からずんずんと左手方向に進むと、こんな感じのマテリアル販売のためのRetail Storeコーナーが。ここはSan Joseより充実してましたね。

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  さて、入ります。

Menlo Parkの間取り図です。公開不可とは言われてないので、あえて載せます。
詳しく知りたい方にとってはかなりの貴重な情報のはずです、いやマジで。

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上のマップで左隅の上あたり。
いきなりですが3Dプリンティングルーム(小部屋)です。
これらの設備が平日にゆっくり使える環境ってのは、やはり素晴らしいと言わざるを得ません。 空間が精神の広がりをもたらす、という感じでしょうか。

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さらにその奥へ進みます。
この日来ていたのは男子ばっかりだったのですが、使われていないのはそれが理由か?

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その先へ。ステッカーなどのビニール系加工。これはSan Joseにはなかった。

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ここまででも、結構San Joseとの違いが見て取れると思いますが、基本的にMenlo ParkはSan Joseより若干広く敷地を有しておりメンバーが結構ぜいたくに設備を使える様子がうかがえます。
実際そのようで、Stanford含め研究Facility自体がすでに存在していること、そしてSan Joseほど自営業者による需要が多くないことから、現時点の設備稼働率はそれほど高くないのでは?というのが案内してくれたTech Instructorのコメントでした。

そんなことを聞きながら先へと進みます。画像でみるとちょっと寂しげですが。。こんな風にAutodeskを自由に使えるSoftware Labがあります。

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  やはり「工場」だぜ・・・・

その先。 ここから、「工場系」マシンがいろいろ登場してきます。

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塗装室での加速乾燥オーブンとか。なかなか見ないです、こんなの。

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その先へずんずんと。
設備先進国アメリカでも、やはりレーザー系のメンバーへの訴求度は高いんですねえ。
メーカーも、こういう場所をうまく活用しながらプロモーションしているんですね。

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あ、訪問日に一番盛り上がっていたのがこちら。

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いやー。 設備といいますか、用途といいますか、日本だったら業者に頼むものを自分で作ろうとするそのマインドセットと、昨今の3Dプリンタへの傾斜が著しい日本のハードウェア信仰との違いみたいなものを妙に感じる場所です。ここ。

(最初は、受託業者さんですか?と聞いたら、「俺の店の内装だよ」って言われました)

・・・・・・で、会議室に進んでゆきます。

会議室ですよ!!!!

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会議できるのかね。

やっぱり何がしか、バイクはあるのね。

つか会議室&作業場。

。。とまあ、こんな感じで一周してFront Deskに到着します。

 

  ここまでのまとめ

Techshop San Joseはダウンタウンにほど近い立地の”Kinkos”的な印象を持ったのに対し、
ここMenlo Parkはもう少し設備も充実させ、より「モノづくり」にウェイトを置いた形でインフラが作られている感を強く持ちました。
相変わらず、「店舗あたりメンバー800人に対して実際の稼働率はどうなのか?」と言う部分は気になります。
ここを事業採算的にある程度成立させたからこそ他エリアへの展開を図ったわけで、その意味ではスタートアップ地点での「成功の尺度」がどういうレベルで捉えられるのか、BS, PL, CFだけではわからない「事業の継続性の要点」みたいなもののが少し見えた気がします。 

 誤解を恐れずに言えばここだけの採算で地域展開を図れると判断したマネジメントの先見性をすごいと思うとともに、新規ビジネスとしての長期持続性をいかに見極めるかというのは店舗ビジネスの観点からは「見ただけでも判らない」「時流の大切さ」があるのではと強く感じさせられます。 だって、普通にこれだけ見たら、固定費回収できないもん。

収益性を考えると、おそらくこのTechshopという「あり方」は最初はかなり厳しかったのではというのがRegainの印象。 それでもなお、当時から根強い需要と、そしてスタートアップメンバーの継続的な営業的努力(シリコンバレー近辺という立地は絶対に無視できない要素です)が、Techshopを存続させている要素なのでは?と。

翻って、3D プリンタで盛り上がり始めている日本。

「メイカーズ市場」をどう作りたいか、だれを巻き込んでゆくかで今後の成否が決まるのだろうと。

そんなことを考えながら、次の地San Franciscoへ向かいます。 ここんちはSan Joseよりもさらにダウンタウンのど真ん中。コスト、集客に対する訴求、オペレーションなど、いろいろな意味で日本の参考にもなる場所といえるのではと思いつつ期待に胸を弾ませるRegainでした。

 

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Techshop訪問記 (2/2: San Jose編)

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ということでメインともいえる、カリフォルニア3拠点のTechshop訪問記です。

まずはSan Joseから。

まずそもそもですが、最初にSan Joseを選んだのはシリコンバレーど真ん中にあるのでさぞかし盛況だろう、という勝手な思い込みからでした。 そもそも、シリコンバレーなんてずいぶん昔、10年以上前に行ったきり。 土地勘もすっかりなくなっていて、レンタカーのナビには本当にお世話になりました。

で、Techshop San Joseですが、基本的に立地としては恵まれた場所にあります。

場所的にはダウンタウンから数ブロック離れたところにあり、オフィスワーカーも自営業者もアクセスという意味では良好。自分の敷地にパーキングもあるのは当然のこと、道路を挟んだ隣にはパブリックパーキングもあります。

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あ、そうそう。 前回のエントリで訪問中にヒアリングした内容をまとめてしまったので、今回以降は写真が主な内容になりまーす。

  中へ入るぞ!

これがエントランスです。ちなみに、隣はマクドナルド。

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エントランスを入ると、いきなりLowesのカーキット(もらいものらしい)。

そして広々としたレセプション。このあたりだけで、渋谷のFabcafeとほぼ同じスペースです。 

あ、基本的に各ショップ、マネージャーの影は皆無で、Receptionistがほとんどの応対をこなし、あとはTraining Staffが引き受ける、というオペレーションのようです。 (なので、彼らがわからないことは、聞いても本当にわからない)

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エントランス右手。 誇らしげに飾られております。

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有名な手作りライトセーバーとか、削り出しのグラスとか。

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そのほかいろいろ。

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DSC04763いいですねえ。見てて「楽しくなる」モノがいろいろ飾ってあります。 Techshop San Franciscoのスタッフが言っていたのですが、確かにこれらを見ていたら「みんなメイカーズになりたいのさ」という言葉がしっくりきます。

ほえー、と感動しつつもShop内ツアーはエントランスを左手から。

まずConference Roomがあります。

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Conference Roomを通るとお次はCAD Room。平日でしたが、結構埋まっていますよね。

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CAD ROOMを横目で見ながら、いよいよ工房に入ってゆきます。まず最初の設計スペース。

というか、ここに資材を置いて予備作業をするバックアップ部屋です。

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その反対側にある、Wood Craftingが中心のスペース。

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そこから奥に(背面に左手へ)進んでいくと、CNCが登場。

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さらにその奥。旋盤系いろいろ。

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むぞうさにプロトが置いてあります。

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いや、試作室だわー、と思いながらさらに進みます。

左にはSheet Metal Shear, その奥にはHorizontal Bandsaw。

Bandsawの奥には、車が置いてあるのです。

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いや、試作室じゃかくやはり工場だわ。どんだけデカいのか、と思いながらようやくReceptionの対角線上で反対側にたどり着きました。

ちょっと見えにくいかな? “BIKE Repair”です。

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ツールの数々。

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バイクです。異空間です。

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その右横を直進すると、電気系がずらーっと。

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その先へ進みます。ここが一番大きなスペース。左手が、道路に面してます。

いわばショールーム的に活動を見られるわけです。この右手がReceiption。

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右手方向。

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奥では何やら協議中。

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その先にはクラフト室。AvanteのでっかいQuilter Hireとフレーム。

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で、ようやくレセプションの近くまで帰ってきました。。資材がずらりと。

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資材にまぎれて、なぜかここにDTM設備がぽつねんと・・

まあスペース的にはそんなにいらないんでしょうけど。

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そして、振り返ればそこは受付なのです。

いやー広かった。 さて、3Dプリンタやレーザーカッターはどこにあったでしょうか!?

答え:ショールーム兼作業場、木工場、設計室、CAD Roomでした。実は、あまりに広すぎて全貌をとらえるので精一杯で、3D プリンタやLCを撮影するのを忘れてしまいましまったのでした。

  いやあでかかった。

率直な印象ですが、ここTechshop SJは巨大な作業場です。 平日だったからかもしれませんが、作業している人もそれほど多くなく、会員さんは結構のんびりと作業をされていたのと、そしてTechnical Staffがていねいに説明・協議・指導をしていました。

週末とかにはどうなるの?と聞いたら、結構DIYでここでしかな工具を求めて設備の予約は埋まってしまい、そして3Dプリンタやレーザーカッターを使ったクラフトのセミナー・ワークショップは大盛況なんだとか。 

そのギャップに若干違和感を覚えつつも、ここが800人の会員規模を誇るシリコンバレーのTechshopかと感慨深いものがありました。 

まあ同じことが日本でできるとは全く思えませんねえしかし。 でかいわ、ほんと。

さて、次に行くのは、Techshopのルーツ、Menlo Parkです。

こうご期待!!

 

  おまけ

シリコンバレーのThe Tech (Museum)にもついでに立ち寄ってきました。

Makeのオープンワークショップが本格開催に向けて準備が着々と進んでいるようです。

これはこれで楽しそうですねえ。

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。。。行ったのが1月のいつごろか、ばれちゃいますがまあいいか。

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Techshop訪問記(1/2)

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  そうだ、Techshop行こう

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Makersの動きって本場ではどうなんだろう?という思いが前回のエントリを書いてからもブスブスと火種のように残り続けていました。 他方、ネットで得られる情報は非常に限定的で、実際にどんなオペレーションがされているのやら、雰囲気は伝わってくるのですがいまいち明確ではないところが歯がゆいくらい。

こりゃあ百聞は一見に如かずだ。そうだ。

、、と、いうことで行ってきちゃいましたーアメリカへ! 

1週間ほどお休みをもらい、貯まったマイルで自腹の旅をしてまいりました。

訪問先は、事業として成立している(であろう)メイカーズのリアルな活動基盤とも言える、Techshop。ここを見てくれば、現在の潮流が把握できるとともに日本での今後の姿をより具体的にイメージできるんじゃないかと考えたわけです。 今回はSanJose, Menlo Park, San Franciscoの3店舗を見て回ってきました。

  1.Techshopの現状(概略)

Techshopの生い立ちは渡辺千賀さんのこちらで説明されていますので、訪問して判った最新情報に限定して書かせていただくと;

    1. 店舗数は拡大しており、TexasにLaunch済み。2013年春にはPittsuburgh、年内にNYやWashington、Chandlerへと順次展開が加速する予定。
    2. Regainの周辺のウワサでは台湾や日本への展開が本格的に検討されており、ロケーションやFeasibility Studyが進んでいる。(らしい)
    3. 組織構成としては、店舗運営スタッフとコーポレートで分かれており、コーポレートに属するマネジメント・スタッフはオフィスを持っていない。(代表メールのコンタクト先しかないのでオフィシャルなアプローチを取ろうとしてかなり苦労しました)
    4. 会員数は1店舗あたり約800名。ダウンタウンにあるTechshop San Franciscoは1,000名の規模を誇る。
    5. 会員の属性はいわゆる自営業者・学生・サラリーマン(エンジニア)・主婦が多い。
    6. 会員の創作物の知的財産権を保護するため写真撮影は限定的。
    7. 店舗にも依るが、基本的に従業員はフルタイムで1店舗あたり5名程度。
    8. 材料は会員による持ち込みと、提携サプライヤーからの調達。電気部品等は基本会員価格に織り込まれていて、会員は無償で使える。
    9. 廃棄物は、各店舗が独自に提携している業者によりWeeklyまたはBiweeklyで回収。
    10. ご近所とのおつきあいは結構センシティブらしい。(San Franciscoでは、「それなりにノイズが出るから近隣の会社なんかに一応事前了承は取ったけど、やっぱ気を遣うね。だから、レストランとかショップとかの店主から『これこうしてくれないか?』みたいな依頼を受けたら断らないことにしてるんだよ」とスタッフが言ってました。)
    11. 3D CADはAutodeskでどの店舗も同じだが、マシンは各店舗により異なる。
    12. 作業スペースはベンチャー企業にも一定のスペース貸出を行いインキュベーター的な意味合いも担っている。投資家も足を運びに来る。

。。でした。

  2.会員費用

ざくっと以下の通り。いい値段です!

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(ご参考:アメリカのGOLD GYM:NYの会員費用)

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  3.ここまでのまとめ

Techshopは西海岸から全米へと展開を加速している局面にあると言えます。

また、会員費用がそれなりに高いにもかかわらず、店舗当たりの会員数が相当なレベルであること(実際に作業する会員はそのうちの2割とか。それでもすごいですが)、実際にTechshop発の成功事例(資金調達・公開という意味で)が現在も継続して出ていることを考慮すると、今後もアメリカ本土でその存在感を増すことは間違いなさそうです。

ただし、日本で最近取り上げられているような勢いで3Dプリンターやレーザーカッターがフル稼働しているか、というとそうでもなく。クラフトや旋盤、自動車修理など、Techshopは最新設備を売りにしつつも、既存のDIYに+αを加えた形で事業としての独自性を持っていることは改めて実感できました。 このあたりは、写真つきの次回エントリをこうご期待ー!

(おまけ: ↓ は、TechshopのReceptionに置いてあるFlyer card。Membership includesにある、 delicious popcorn & Coffeeには笑います)

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メイカーズの動きは2年で決まるんじゃないかと

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最近とみに話題になっている、「メイカーズ」。

ものづくりの新潮流か?日本の製造業のプラットフォームを変えるのか?などなど、元来「製造立国」として存在してきたニッポン国の根幹を変革するような期待感を持ってメディア等で取り扱われることが多くなってきている気がします。

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他方で、論調が声高(扇動的)になればなるほど、シンプルに二つの視点で見ておく必要があるとRegainは考えています。それは;

  1. そもそも「Makers」と総称される活動って何なの?(主体の定義)
  2. 日本ではこれまでどうあって、今後どういう方向になるの?(主体を軸にマーケティング4P)

前段の1.について、ですが。クリス氏が「メイカーズ」において示す活動主体としてのMakersは、基本的には「普及価格帯に近づいた製造プラットフォームやファイナンス形態を前提として持ちつつ、従来”ホビー”として捉えられていた創作活動や大企業でしか難しかった試作・開発活動を、従来よりも手軽に実現する個人・小規模集団」と言えるのではないかと思います。 

で、このひとびとの創作活動が、従来のホビーやラピッドプロトタイプ領域を超えるから熱いまなざしが注がれているわけではなく、そうした活動を支援するプラットフォーム(クラウドファンディング、FablabやFabcafeなどの認知度の向上、CEREVOの岩佐さんやBsizeの八木さんに代表される『小規模ものづくり』のある種の成功ストーリーなど)が整いつつある「現状」が、いわゆるキャズムを超える一歩手前にある状態にある、と。なんとなくイメージしていた「すぐそこにある未来」が実現しそうな感覚を持つがゆえに、ある種の熱狂で迎えられている、それがMakersという主体に対する日本での扱いなんじゃないかなあと。(もちろんアメリカで先行しているが故の「日本でも!」的な期待感も幾分かは入っているはずですが)

ただ、メイカームーブメントはキャズムを超えるか!?にあるように、実際にその方面に携わってきた方々は極めて冷静である一方、この潮流を「大企業的には」どうとらえればよいか- 市場・自社・競合といういわゆる3C- を考えようとした時、行き詰ってしまっているのが、メディアを扇動的足らしめている理由のような気がしています。この動きをどうビジネス化してゆくのか?ってことです。

つまり、現状は見えるけど方向感が不透明。

そもそも日本においては、純然たる「メイカーズ」の動きはありました。 父ちゃんは家の修理をするついでに、小さな息子に木のおもちゃを作ってやる。母ちゃんは娘が欲しいといってた服によく似た感じの小物入れを作ってあげる。長男のボクは超合金が買えないのでプラモデルを何とかかっこよくしようと身近な素材を使って仕上げる。。みたいな。

それが、現代では。極論すれば、ありとあらゆるサービス・商品が過剰に存在する中で、「自分で作ることの喜び」を見出す必要がなくなった状態において、個人が自分仕様にカスタマイズできる環境が身近にあったとてどれほどの需要があるのか? 。。つまり日本でいま取り上げられているメイカーズの動きは、80年代、モノづくり絶好調時代のノスタルジーを感じさせる動きでありつつも、他方でマネタイズを個人に対して考えた際にサービスとしては今一つ?という、市場としての定義が現時点で行いにくいことは特筆すべきことなんじゃないかと思います。

市場のとらえ方のむずかしさは、上記のような定性的なものの前提としての数値にも存在します。普通に一軒家のガレージにDIYキットが誇らしげに並び、週末には芝生を手入れしながら車をいじる、みたいなアメリカとの違いも十分に考慮すべきでしょう。アメリカは日本の2.4倍の人口、国土面積24倍(この手の動きの中心でもあるカリフォルニアがちょうど日本と同じサイズ)、4倍のクラフト市場規模(日本:約650億円)、6倍のDIY市場規模(日本:約4兆円)。 DIYやクラフト、ホビーに対する実需の動きをどう作るのか、従来「日の目を浴びにくかった」市場だけに、クラフト女子みたいな流れだけで進んでよいのかという、業界リーダーの悩みも多いはずと思います。牽引するのはアニオタ市場・とくにフィギュア市場と見られなくもないですが、3Dプリンタで大量コピーが安く早く提供できたところで単価は下がるしビジネス的には厳しい方向へ行かざるを得ないと。NG方向になっちゃいます。

その意味では、ラピッドプロトタイピングについては日本のメーカーが事業の再構築を加速する中で一定の需要は見込めそうですが、守秘義務や知財回りが受委託上はハードルになるのと、すでに台湾・中国などでOEM/ODMが先行していることとの棲み分けを考える必要があります。また、個人の創作という観点では何より技術者自身が個人やチームレベルで「作ってみよう!」という動きになりにくいのが日本の現状といえるのではと思います。(仕事でやってることを、週末までやりたくない、とか、そんな意欲を示すのはちょっと恥ずかしい、、など)。これがキャズムを迎えるためにブレークするべきもう一つの要素ですが、ブレークする為には「親も子も」的なの「ものづくり教育」を視座においた活動が不可欠になるでしょう。教育という意味ではメイカーズ活動を支援するスタッフの不足も無視はできません。電気もメカも、という人はエンジニアにもそうそういません。そもそも人材足りません。

なんだか長くなりましたが、ざーーっくり言うと、日本でメイカーズの動きが定着・発展するには、「こんなことができるよ」から始まって、「やり方知ってるよ」に至り、「こりゃすごい!」という商業的な観点での成功事例を継続的につくること、これが必要なのではないでしょうか。FablabやFabcafeの活動は「こんなことができるよ」をビジネスというよりFabのIRとして訴求する場所であり、その存在が脚光を浴びているというのは、くしくもメイカーズの動きが黎明期であることを象徴しているなあと。

テクニカルスタッフが一定量揃い、それらスタッフ自身が活動を通じて成功者であったり、「目指したい姿」を体現していて、 そして活動できる場所が少数ではなく多数存在していて連携を図ったり、有機的な活動を行いつつそれが「教育」へもつながる、、その結果として「ものづくり」ムーブメントが常にサステナブルな状態になるようなイメージがRegainにはあります。

・有名デザイナーやアーティストによる「ものづくり」の訴求によるユーザー層の拡大

・やりたい!と思ったときにできる為のプラットフォームの整備(リアルに固定店舗である必要はない。車に機材を積み込んで、モバイル・時間貸し的なアプローチでもよい)

・作ったものを継続的に売れる場所。クラフトとプロトタイプを包含しつつも楽天のように、個人も集団も商業ベースを常に意識できるプラットフォーム。

・顧客は成人男女だけでなく、子供も顧客。「教育サービス」を視座に。

これが形にできるとき、日本ならではのものづくり活動が日の目をあびてくるんじゃないかと思います。みなさんはどうお考えでしょうかー?

サービスライフサイクルの観点でいえば、この1年はサービス台頭の黎明期。来年がサービスとしての伸長期でしょうか。逆に言えば、来年を射程においたスタートダッシュをこの1年以内に行うことがこの業界を成功する秘訣なのかもしえませんね。

アニメの商業的データ Wiki – 市場規模・総売上

矢野経済研究所「2011年オタク分野別市場規模推移」

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