いやー、終わりましたね、北京オリンピック!
われわれ日本人にとっては、"期待はずれ"な印象が拭えない結果に終わった一大イベントだったと言えると思います。それに対して中国の金メダル数51というのは、結果を持っていかにこの大国が威信をかけて準備を行ってきたのか、の裏返しでもあるのでは。
それに人生をかけて今大会に望んだ彼らの今後の待遇と生活ぶりが、将来の中国の人々のロールモデルとなる事は少なくとも間違いないわけですから、様々な憶測を持つ今後の経済効果ですが「金メダリストが支える経済効果」も、無視はできないでしょうね。
様々なネガティブキャンペーンも行われ、口パクなどの意外な演出が暴露されながら進行して行ったオリンピックですが、この国の成長過程においては不可避なものだったのかもしれません。
むしろ、こうしたキャンペーンを今後の中国がどう学習してゆくのか。。隣人としては興味深く、注意深く見守ってゆきながら付き合いたい相手ですね。
オリンピックがもたらす経済効果とその収支決算の裏事情
2007年10月、北京オリンピック組織委員会の副主席である劉敬民氏が外部に漏らした北京オリンピックの第2回の予算は16.25億ドル増加し、予算は20億ドルに達する見込みとなった。
4年前は。。。
第一生命経済研究所(04.07.28)
国家統計局や北京市によると、オリンピック関連の投資で2800億元がつぎ込まれる予定となっている。総投資は2800 億元の新規投資に対して、第一次間接効果として1.5 倍の約4221.9 億元の生産誘発効果が現われる。雇用者所得の増加による消費支出増の効果も考慮した第二次間接効果まで含めた総合生産誘発額は、2.7倍の7524.7 億元まで膨れ上がる。
。。サブプライム効果による下方修正がオリンピックの直近に発生していた事実を考えても、4年前の予測がどう着地するのかは、気になる所ですね。