先日、「緑さん」で取り上げた際に触れた鎌倉のKAYACですが、慶応大とのコラボで、08年グッドデザイン賞を受賞していました。
受賞対象名:オフィス設備、空間演出装置 [閃考会議室(空山水、かげろい)]
事業主体名:株式会社カヤック×慶應義塾大学 稲蔭正彦研究室 サラウンディングスプロジェクト
現在のビジネスシーンで求められている豊かな発想のはぐくみとコミュニケーションの活性化には、情緒を感じる精神的なゆとりと、場を楽しめる状況が必要であると考えた。そこで、新しい事業や企画が生まれる現場であるオフィス会議室での演出を、光とWEB技術を駆使して再構築するこのシステムを提案した。
会議中のキーワードをデスクに拾ったり、時間に応じて照明を調整したり。この会社、やる事が面白い。
KAYACの企画提案は、一見荒唐無稽な印象を受けますが、実は非常に緻密に「あばれはっちゃく」してるんです。
以下、「面白法人カヤックのいきかた」から。楽しいブレスト。全員参加型で、これを徹底するのは本当に難しい。ブレストでなくふつうの会議でも、十分に適用できる内容ですね。
カヤックにおけるブレストのルール。
1:心の底から相手のアイデアを肯定すること
2:アイデア力のある人は、アイデア力のない人のアイデアを膨らませること
3:とにかく必ず何か言うこと1の「心の底から相手のアイデアを肯定すること」
もともと、ブレインストーミングは、出たアイデアを否定してはいけないと一般的に言われています。でも、この言葉を本当に理解している人はどれだけいるでしょうか。否定しないというのは、単に否定的なことを口にしない、というだけではだめなのです。"イケテナイ"アイデアが出ても、心の底から肯定する。
それは、そういった"イケテナイ"アイデアが出るプロセスも、いいアイデアが出るために必要な工程と捉えることです。そのように思った結果、上記2の「アイデア力のある人は、アイデア力のない人のアイデアを膨らませること」につながってきます。すなわち、イケテナイなぁと思うようなアイデアが出ても、それを聞き流さないで、1歩立ち止まってそこを膨らませてみる。
Regainがもう少し若ければ、ここへの転職チャレンジをしてたかも。いや、今からでも遅くはないですが、年齢でNGでしょうか(笑)