今週の週間ダイヤモンドは、類似の経済誌が保険やら不況やらの特集を組むのに対し、久しぶりに力の入った特集でした。 読んで初めて知ったのですが、最近は若者の「社会起業」がブームなんだそうで。 金儲け主義の反動か、ニート世代の「緩やかな既存社会への反抗」なのか。どちらにしても、先進国では海外では財を成した人物による慈善・還元的なもの、あるいはBangladeshのムハマド・ユヌス氏のグラミン銀行に見られるような上流からの社会変革スキーム(したたか、と思っていますが)の印象がRegainには強いのですが、田坂広志さんのコメント記事が振るっていました。
「日本でわれわれが目指すべきは、米国や英国にいる"スーパー・アルピニスト"のような社会起業家を育てることではなく、無数の"グラスルーツ・バックパッカー"を育てることであると思っている。どんな偉大な登山家も、最初は小高い山にもぼる草の根登山家だったはずだ。エベレストには登れないが、近くの小高い山に登ろうとする人が無数にいるー。日本がそういう国になれば、それはすばらしいことだ。」
この表現、一見素晴らしいのですが、"スーパー・アルピニスト"の存在を日本発で送り出すにはまだ土壌が整備されていない、という事を暗に指しているような。 均質・単一民族国家の日本では、格差社会の裏側に潜む「平等化」という考え方のもとで"アルピニスト"の活動は制約されてしまうのかもしれません。
先日Newsweek Videoでも取り上げられていたココ・ファーム・ワイナリーのブルース・ガットラヴ氏のように、日本人による社会起業「グラスルーツ」アプローチを世界につなぐ、そういう存在が必要なのかもしれません。 ともあれ、単なるビジネスではなく社会へ直接的に変化をもたらす事のできるこのセグメントは、日本人の持つ「恩返し」の発想とともに、いつか世界へ羽ばたく日が来るのではと思っています。 金と、ノウハウと、「工夫」を持つ国だもの。
うっ。。。 Regainは、「社会に直接貢献するとか言う前に、もっとアタシと親に貢献しなさい」
とカミさんに言われそうです(笑)
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<週間ダイヤモンド4/11号 特集内容>社会起業家たちの挑戦
世界のスーパー社会起業家列伝
日本のNPOが抱える課題
誰もが社会起業家になる時代