先々週の週間ダイヤモンドといい、この本の出版タイミングといい。 不況期においては現状批判と陰謀史観とイデオロギー関連の本が売れるといいますが。
個人的には一気に読み進められ、自身のこれからを考えさせられる良書だと思います。 マッキンゼーからNPOへ、という転身論よりも、 現在に至るまでの棚卸を、元コンサルらしくフレームワークに基づいて冷静に、そしてTFTという非営利法人の運営を通じた一つの「企業論」を飾らない言葉で書いてあるのが大変興味深いです。
以前、 日本と社会起業~理念と、スキマを埋めること~ でも書きましたが、”スーパー・アルピニスト"の存在を日本発で送り出すにはまだ土壌が整備されていない、という事を暗に示すような 均質・単一民族国家の日本では、格差社会の裏側に潜む「平等化」という考え方のもとで"アルピニスト"の活動は制約されてしまうのかもしれませんが、こうした方がグローバルな視座で活動を続けていらっしゃれば、社会起業を支持するインフラは確実に日本でも根を下ろすと思います。
“想い”と“頭脳”で稼ぐ 社会起業・実戦ガイド 「20円」で世界をつなぐ仕事
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小暮 真久
日本能率協会マネジメントセンター
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おすすめ度の平均:
大学で人工心臓を造っていた男が・・・ 著者のこれまでの生き方の章は不要
「NPOはうさんくさい」と思っている人にこそ読んでほしい。
バランスの取れた良書
学生こそ読むべき。“仕事”に対する考え方が一新し,希望が持てる!
Technorati タグ: 社会起業
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