今日の日経新聞のコラム大機小機「人民元通貨圏への動き」は、読み飛ばしそうでしたが面白い内容でした。
中国が人民元の国際化へ歩み出した。① 広東省と香港、マカオ、台湾との貿易、②広西、雲南と、東南アジア諸国連合(ASEAN)との貿易ーの二つで人民元を決済通貨とするテストを始める。4月、上海と広州、深セン、珠海、トンガンを人民元貿易決済のテストの場と決定した。
中国の新華社は、金融危機でドルとユーロが大きく変動したため、中国と貿易相手国双方の企業が、相対的に安定している人民元建て取引を望んでいると伝えている。金融面では、韓国、マレーシア、インドネシアなど六つの国・地域と締結した総額六千五百億間(約9兆4千億円)の通貨交換協定が、貿易と直接投資に流動性を供与する。
日経新聞5月12日(大機小機)
匿名ですがそれぞれの業界の第一線の方が執筆するこのコラム。今回のポイントは、「日本はアジアの中でどう成長戦略を見据えて動くか」なのですが、関心を呼んだのは問題提起よりも中国の姿勢そのもの。
自分たちが成長の主役になる事を十分認識した上で、ドルの最大の債権国としての政治力学もわきまえながら、したたかに脇固めをする中国。 まだ大きく取り上げられるトピックではないでしょうが、基軸通貨が消去法で選ばれるご時世、この中国の動きはものすごく戦略的に映ります。
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