鎌倉ライフリッチ研究所 Ver 3.70 | 人生を、豊かに生きよう。

ようこそいらっしゃいました。スローライフの聖地鎌倉へ移住して7年。グローバルビジネスやM&AどっぷりだったR40が一念発起。 ベンチャーでの仕事を通じた日々のビジネス視点だったり、観光に役立つ鎌倉の美味しいグルメ情報やイベント紹介をしてまーす。プロフィールはこちら(http://profile.hatena.ne.jp/hase263lich/)から。

鎌倉への外国人 観光案内【1】 (Kamakura for short trip)

酒の席で必ずと言っていいほど話題になるのが、「じゃ今度知り合いの外人連れて行くから〇〇してよ」というもの。「〇〇」には;

① おススメの店教えて ②おススメの観光コース教えて ③アテンドして ④泊めて(笑)

が入ります。どれも楽しい、しかしお店やコースを選ぶとなると、各種観光本だけでは結構難しいのがRegainの実感です。という事で、各種の経験から「これだ!」というコースをセレクトしてみました。

いわゆる王道は、「小町通り、鶴ヶ岡八幡、浄妙寺、報国寺、高徳院」 or 「小町通り、鶴ヶ岡八幡、長谷寺、高徳院、七里ガ浜(または江ノ島)」です。ただし、いきなり小町通りに入って人ごみに流されるよりは、風情を感じながら(余裕をもって)エッセンスだけを抽出してもらいたいと考えてご提案するのがこちら 第一弾【海側】です!!

前提:二日酔いで頭の重い土曜日、遅めの起床の後電車にてお昼前くらいに鎌倉へ。日曜の午後フライトで帰国。 都内は接待含めて「なんとなく判っちゃった」外国人をアテンド。

1) 鎌倉駅下車 → 西口から人力車高徳院。 多少テンションが高めな状態で、大仏を見てもらいます。 (想定:1.5時間)

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Tips : 鎌倉の大仏は阿弥陀如来といい、民衆仏教の象徴。 他方で奈良の大仏は、盧舎那仏像(るしゃなぶつぞう)といい、阿弥陀如来とは別もので、密教系(華厳経)。 日本人は知ってますが、奈良の大仏は当時の政治戦略により。他方で鎌倉の大仏は(正確な記録はないが)民衆ボランティアによる建造。 1498年の大津波で流されるまでは、大仏殿が存在していた。

2)高徳院→ 由比ヶ浜大通りを抜け、長谷寺へ。 (想定:1時間)

長谷観音と、鎌倉を一望できる絶景を堪能してもらって寺を後に。ここは写経ができますので、アンテナ高めな方には挑戦してもらってもよいかも。

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Tips: 長谷観音は日本有数の木造。ただし、後背(後ろにある丸いもの)は、アルミ製。寺伝では、元々 721年に奈良(大和)で2体を作った内の1体を海に流したところ15年後の736年に三浦半島に漂着し、鎌倉に置かれたことを契機に鎌倉の長谷寺が建立された。奈良の大仏が745年に制作開始なので、古いのです。

3)長谷寺→チョイ遅お昼休憩: 古民家トラットリア「エッセルンガ」(想定:1.5時間)

刺身がダメ、という方もいらっしゃるので敢えて外し、和な雰囲気の中でイタリアン。地産地消のウマさと、シェフのこだわりを堪能。古いばっかりじゃないよ、という事で少し気分もリフレッシュ。

4) エッセルンガ→ 若宮大通り→ 鶴岡八幡宮 (想定:1時間)

ここは、長谷駅で人力車を捕まえてもよいですし、海を見ながら国道134を歩くのもよし。歩きながら若宮大通の店をぶらぶらする方が楽しいかもしれません。鶴岡八幡宮前の博古堂で、鎌倉彫の土産など。

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Tips : 源頼朝が鎌倉幕府を開き、鎌倉に禅宗の信仰が広がると同時に当時の中国から舶来品が入ってくることになり、その中には貴重な堆朱(ついしゅ)と呼ばれる工芸品があり。漆を何十回も塗って、彫り込みを入れるのが舶来品に対し、鎌倉彫は、簡略化した形で彫ったところに漆を入れ込んでコントラストを立たせます(コストダウン仕様)。とは言え製造技術的には高い難易度のものですが、舶来品とは異なる価値を持つことから、日本独自の工芸品となっていったのが鎌倉彫。

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  鎌倉彫(鎌倉彫資料館蔵)  堆朱(神奈川歴史博物館蔵)

* 画像は「鎌倉彫のすべて」より引用

5) 鶴岡八幡宮→小町通り→鎌倉駅 (想定:45分)

歴史ばかりでなく観光地としての側面も。 ここらでお土産を買いながら、場合によってはディナーを取って都内へ戻るのがよいでしょう。

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おススメレストラン:

ガッツリ系:Mothers of Kamakura (ステーキ)

和系:企久太 (居酒屋)

しっぽり系:それいゆ(フレンチ)

時間なし系:鎌倉バル (バール)

少ないようですが、これで一杯の時間配分なんです。 鎌倉へお連れの際は、ぜひ事前にある程度時間配分