今日、妙本寺で開催された200人限定のシンポジウムに参加(拝聴)してきました。世界遺産登録に向けたIRパブリシティ的な意味合いを持ちますが、他方で外国人在住者によって新しい角度から鎌倉を見つめ直すという作業は、自分の履歴書を他人に添削してもらうような感じで面白い。 期待していたのは、パネラーの方々によって「鎌倉の何に惹かれ、それは他の国とどう違っており、更にどのように差別化してゆくか」についての突っ込んだ議論でしたが、厳しく言えば表層を舐めた的な印象はぬぐいきれず。とは言え、パネラー4名の共通意見は ① 鎌倉駅中心のガサツ感はNG ② 分譲化により、「古き良き日本」的な情景が消え行くのは大変残念 ③鎌倉に求めるのは、都内には無い「適度なサイズ感」「コミュニティ感」「自然との共生」の3点なのかな、と理解。 ただ、これらって国籍を問わず嗜好の問題だよなあと。
Regain的には、①外国人から見た場合と日本人から見た場合、鎌倉に期待するものに違いがあるとすれば、それは何か ② 行政の視点、民間の立場において、その期待への対応策があるとすれば、それは何か ③その対応策は、世界遺産登録への推進活動にどう紐付けらるべきか の3点への言及があればと期待していたのですが、チョイ残念でした。「愛好会が、自己反省を目的としてナルシスティックに会合を開いた」みたいな感が拭えず。
例えば、旅行、テーマパーク、コンサルティング、投資ファンドの4業界から「鎌倉好き・嫌い」の2ポジションで参加して貰い、都合8名によるディベートとかできれば、外国人の「日本人とは異なる視点」を更に有効に取り入れられるシンポジウムになるのではないかと思った次第でした。森ビル、オリエンタルランド、三菱商事、マッキンゼーの組合せもありかも。
■鎌倉氏による案内
■シンポジウムとは - Wikipedia-