鎌倉ライフリッチ研究所 Ver 3.70 | 人生を、豊かに生きよう。

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ハングリー精神について思う

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台湾出張中、タケノコのように無数に乱立する個人商店(パパママショップ)を見ながら考えておりました。

大企業に身を置く人にはハングリー精神はないのか? パパママショップにはみなハングリー精神があるのか?

では大企業から生まれるイノベーションは個人の成功・満足度と、ベンチャーのそれと比べた場合、ハングリー精神という観点で全く異なる質のものになってしまうのか?

。。答えは、Yesのように思われたりします。  

大企業が与える「保証」=固定化した環境がそうさせる一因はあるような気がします。

「切羽つまった環境」「明日生きていけないかもしれない環境」「何にも拘束されない(ビジネス領域がフレキシブル)」という意味で、大企業に身をおく場合どうしても「外に目を向ける意欲」は、閉じた環境の中に限定される傾向は否めませんし。 ただ、だからと言って、大企業環境で働く人間が全くハングリー精神がないか、というと、そんな事もな筈で。

中卒の組立工、NYの億万長者になる。ハングリー精神=何かに飢えた状態の持続、って考えると、これってすごく受け身な状態に起因するんだなあと。自分でそういう環境に積極的に(後先考えず)身をおいてしまうことも大きな意義があるとは思いますが、逆に、ハングリー精神が大きく保つ状態というのは「それだけ重圧と責任が大きい環境であること」なんだと認識を新たにしたりしています。

敗戦や、黒船来航という時代の転換を引き合いにハングリー精神が議論されますが、それらはきっかけにすぎなくって、その環境で「俺はこうしたい」っていう志や明確な目的を持って行動するかしないか、ブレずに貫きつづけられるかどうか、という「姿勢」が、ハングリー精神なんだろうなと。

どれだけの困難な時代背景であっても、後になって苦労した等と思わず。つまり時代の困難さ等の受け身的な背景に関係なく、「努力」して来た人は、時代背景=受け身的な背景に関係なく「ハングリー精神を持つ」人たちなのです。 戦後の混乱期、ハングリー精神と一固めにされ、頑張って来た人たちは、実は、ハングリーに関係なく努力してきた人たちなのです。うん。
そして日本に繁栄をもたらせてくれたのは、ハングリーという受け身的な時代背景等関係なく、能動的に頑張れる人たちの「努力」だったのだと改めて考えたりします。

がんばろうぜ日本人!