鎌倉ライフリッチ研究所 Ver 3.70 | 人生を、豊かに生きよう。

ようこそいらっしゃいました。スローライフの聖地鎌倉へ移住して7年。グローバルビジネスやM&AどっぷりだったR40が一念発起。 ベンチャーでの仕事を通じた日々のビジネス視点だったり、観光に役立つ鎌倉の美味しいグルメ情報やイベント紹介をしてまーす。プロフィールはこちら(http://profile.hatena.ne.jp/hase263lich/)から。

 平成三十年 何もしなかった日本

平成三十年 (上) (朝日文庫)
堺屋 太一
朝日新聞社
売り上げランキング: 35448
おすすめ度の平均: 4.5
5 予想が当たっている?
5 「堺屋・近未来三部作」の中核として勧めたい。
3 現実との乖離が大きくなってきている
4 未来学としては秀逸、小説としてはいまいち
3 漫画にすればよかったのに

こんな連載が1994年にされていた、文庫化が2004年になされていたという事が驚きでした。 たまたま主人公が同年代=平成30年には45歳、という設定から興味を持って手にした本です。 少子高齢化の行きつく実態、過疎化の進む地方、日本で衰退してゆく産業、そしてそれらのブレークスルー。 堺屋史観とも言える、歴史循環説ったり、同氏の代表的なテーゼでもある「知価社会」での個人のあり方なども読んでいて奥深いです。。

かつての将来予測、という意味で現在と対比しながら読み進めても面白い(依然としてフロッピー使っていたりする)ですし、現実化していないビジネスシーズを見つける、という観点で丁寧に味わうのも良いかと思います。

終章あたりで気がついたのですが、織田信長・豊臣秀吉・明智光秀をモチーフにした物語の構成、正直「ウマイ!」。

また読み返すべき一冊です。