iPadが出荷されたのが4月。 台湾のComputexでも類似のものは山ほど見ましたが。。そして、この夏モデルから日本の家電メーカーが続々と「タッチパネル+リーダー機能」を備えたPCを出し始めますね。勿論、iPadとは異なる付加価値を何とかしてつけよう、と各社とも必死なのですが、詳細はこちら。
ワラ速 【企業】 「東芝はiPadには負けません!」「ソニーのはiPadよりページがたくさんめくれる!」…日本で対抗機種続々★2
この3か月の時間差は、一体何かと言うと極端にいえば後発が先発に追いつく為の設計開発リードタイム。 そう、製品コンセプトの方向性が一度出てしまえば、超短期で製品導入に追いついたりする事ができるのがIT製品の最大の特徴。
ただ、、各社の内容を見て判るように、後追い感が拭えないのは、製品コンセプトのどこかに必ずiPadを意識した仕様が入っているから。 一つのカテゴリー形成にはこういう各社による競合は有効ですが、市場のすそ野を広げこそすれ、次の一手にはなりえなかったりして。
「何が我々を楽しくしてくれるか」を一番に考える事が今、全てのIT製品企画には必要だと思うのですが、どうしても自社の過去製品群とデバイス技術ロードマップに頼った企画にならざるを得ない苦悩も、よく判ります。
きっと、Breakthroughはシンプルなんだろうけど、言われて気づく。市場調査やグループインタビューは、どれだけ対象を絞っても購入層を限定している為、予想だにしなかった答えに出会う事は当然少ない。 ワクワクする事を、どう見つけるか。
日本の家電は、その品質の高さとデザインの良さで「宝石」的なブランドとして帰結するのか、はたまた、製品収益確保の枠から出られず、最新デバイスを積んだ高価格でもピリっとしない無味乾燥なものになってしまうのか。 答えは、なんとなく、この3~5年に出るような気がします。 勝者はAppleとも限りませんが。