毎年質の高いレポートを提供してるIBMですが、中でもこのGlobal CEO Studyは楽しみに読んでいるものの一つです(日本語です)。
世界60カ国、1,500名以上(うち日本からは171名)のCEOを対象としたアンケートから抽出された内容は、経営者が直近の課題として位置付るもの、解決のための必要要素がギュッと詰まったエッセンス、として大変興味深いです。
以下はGlobal Study本編からの抜粋ですが;
高業績企業には、次の3つの特徴を兼ね備えていることが浮かび上がりました。
- 組織に創造性を発揮させるリーダーシップ
- 顧客接点を新たな発想で作り変える
- オペレーションに「巧さ」を追求する
それぞれの企業によってアプローチは異なるでしょうが、絶えず工夫と変革をマネジメントが意識しながら追求する姿勢としては大いに共感できますねー。
中でも、今年の日本 vs グローバルの対比は面白い。 読了後のサマリーですが;
・日本企業の方がグローバル化の必要性を重要視していて、欧米ではグローバル化は既に「必須なもの」として位置付けられている。韓国・中国でも同様。
・グローバル集計においては、日本ほどオペレーション強化や環境ビジネス領域への経営戦略シフトが見られない。言いかえると、日本の成長領域であるこれらは、方向性に間違いがなく、グローバルな「戦術」が適切なら、日本企業の競争優位をさらに伸ばすことは十分現実的
という点は、大変参考になりました。
ただ、もうちょっと深く知りたいなあと思わせるのは、中国・インド企業CEOとの対比がない点。
選ぶのも難しいのでしょうが、そこにある脅威は欧米企業だけではありませんし、将来に向けた提言レポートという意味で、来年に期待!!