鎌倉ライフリッチ研究所 Ver 3.70 | 人生を、豊かに生きよう。

ようこそいらっしゃいました。スローライフの聖地鎌倉へ移住して7年。グローバルビジネスやM&AどっぷりだったR40が一念発起。 ベンチャーでの仕事を通じた日々のビジネス視点だったり、観光に役立つ鎌倉の美味しいグルメ情報やイベント紹介をしてまーす。プロフィールはこちら(http://profile.hatena.ne.jp/hase263lich/)から。

コンサル限界説を問うてみる

 

すっかり夏まっさかりですが、週末の天気はすぐれないのが残念なRegainです。

さて。今回は上記テーマについていろいろ考えてみました。Regainはヘッドハンターやエージェントとは今でも付き合いがあるのですが、その中でも年齢も近く、いろいろな方の動き方を観ておられた方が最近言われた事が非常に印象に残っています。

「コンサルでずっとやってきた40代の方は、事業会社へは行ってもFitしない」

なんで?と問いたくなりますね。経営のプロフェッショナルとして一線を走り続けてきたコンサルが、なぜ事業会社で通用しない?評価されない?Fitしない?のか。。

事業会社は、コンサルが提言するようなフレームワークに100%沿って動くことは少ないです。コンサルの提案内容がどれだけ独創的であろうと確実に効果が出ることが明確であっても、それだけでは「実行」できないことが最大の理由です。 

事業会社の意思決定プロセスをたとえコンサルが把握していたとしても、仮にコンサルが事業会社のトップと「握る」ことができたとしても、その実行局面で制約となる要素があまりにも多すぎるため、コンサルの描いた「デザイン」通りにプロセスなりステージなりを実現することが非常に難しく、仮にトップコンサルが事業会社に移って実行支援までコミットしたとしても、その「オペレーションの現場」を知らないがゆえ、ハイレベルな経営・戦略の策定はできてもそれに耐えうるだけの「経営トップ」としての「肝心」=「リスクにを肝に秘め、実行する心」が十分でないから、なんだそうです。

確かにそうかも、と思う節はRegainにもあります。ドラスティックな経営改革を仮に華々しく短期に行って業績を回復することができても、それは一局面に過ぎないわけで社会価値としての「企業」はその後もずっと続いてゆくのです。単なる短期利益の創出だけで株主価値が一時的に大きくなったり、M&Aポートフォリオを組み替えた成長の絵図を描いたとしても、本当の企業の「ビジョン」は、その企業に「コミットする」人でしか「腹落ちして描くことはできない」のはその通りと思います。

本来Regainは事業畑、現場どっぷりなので誤解を恐れずに言えばコンサルの「机上の空論」感もよく判るわけですが、逆に言えばそこにコンサルは日々悩んでいるのです、と、かばいたくもなります。

高額なフィー?と言われますが、稼働時間を考えれば、あるいは支援している対象会社の中で責任を取る人が居ない中での提言や実行支援を考えれば、その価値があるかどうかは、当事者としてのクライアントが一番よく判るんじゃないかなあー、と独りごちたりもします。だって、自社ではできないから。(コンサルが高級派遣、と言われる理由は、コンサルだけでなく自社にもあることを事業会社は十分認識すべきでしょう)

若干脱線気味になりました。

なので、総じてコンサルが高度な知見や経験を持って大変評価される場合であっても、それが自分が事業会社に入った際に結果責任をコミットできることになならない、という事です。

なので、ですが。コンサルとして大成することを目指す人は、「煮え切らない」事業会社とのギャップに別に悩む必要は全くないんだと思うわけです。 「言い切る」ことがコンサルの使命なので。他方、コンサルとしての生涯を目指すことを最初から考えていない人は。。できるだけ早い段階で「自分がコミットしたい事業」を意識しながらコンサル生活を送ることをお勧めします。そうすることで、特定の事業領域における知見(少なくとも、勉強すれば)高めることができる筈ですから。

Regainはコンサルとして生涯を全うすることは最初から考えておらず、これもまた多くのコンサルが考えている事ではありますが、できるだけコンサル以外の方々との接点を持ちながら自分のコミットしたい事業領域を絞り込む時期に来ているなあと思います。例えそれが、アフィリエイトだろうがヤフオクだろうが、「そうだ!それがやりたかった事なんだ」とか、「やりたいことを実現するためのステップなんだ」と思えれば別にとっかかりは何でもよいのではと思っています。

自分の目指す地平で表現するならば、華々しくコンサルで知見を貯めて起業する、、っていうのはなんと難しいことか、、と最近改めて痛感する次第です。

うーむ。