鎌倉ライフリッチ研究所 Ver 3.70 | 人生を、豊かに生きよう。

ようこそいらっしゃいました。スローライフの聖地鎌倉へ移住して7年。グローバルビジネスやM&AどっぷりだったR40が一念発起。 ベンチャーでの仕事を通じた日々のビジネス視点だったり、観光に役立つ鎌倉の美味しいグルメ情報やイベント紹介をしてまーす。プロフィールはこちら(http://profile.hatena.ne.jp/hase263lich/)から。

場所の、おと

今日も元気にベンチャーづとめのRegainです。

医療系ベンチャーなので、今日は障がい者施設、と一般的に呼ばれているところへサービスの説明にお邪魔してきました。

車でオフィスから約1時間のところに、その施設はありました。

http://www.flickr.com/photos/73949553@N03/8750260142

photo by MarioMancuso

3階建てで、昔はきっとレストランかホテル?であろう面影を残す、見る確度からは結構素敵な施設と言えなくもありません。

その場所に一歩、足を踏み入れた時に聞こえたんです。

 洗濯バサミを作る音が。そこでは作ってもいないのに。

いや、厳密には「洗濯バサミを作る音」というのは抽象的すぎますので、「洗濯バサミを組み立てる際の、人の衣擦れやプラスチックのこすれる音」とでも言いましょうか。

なぜか?

Regainにとって、答えはすごく明白なんです。

それこそ幼少のころ、Regainの母は障がい者の方を支援する「作業所」のお手伝いをしていて、よくRegainも連れて行かれたから。その場で自分で洗濯バサミを作ることもしましたし、みんなと一緒に遊んだりもしました。その場所の全景はすっかり記憶から消え去っているのですが、なぜだかそうした「おと」だけは鮮明に記憶からよみがえってきたんです、今日の場所に足を踏み入れた「瞬間」に。

思えば、不思議なものです。

その景色自体は全然覚えていない・思い出せないのですが何かの拍子に、凄まじいリアリティを持って「おと」とかが蘇ってくることって、ありませんか?

Regainだけなのかも知れませんが、こうした「人生の原風景」の要所要所で、記憶のフックにしっかりと残っている「何か」の存在。それは、「おと」だったり、「いきづかい」だったり、「こえ」だったり、色々と違うのかもしれませんが、こういう感覚を覚えることがらを、ひとつひとつそれらを丁寧に確かめてゆくと、自分にとって何が「たいせつなこと」なのか(良い意味でも、悪い意味でも)、気づかなかったものが見えてくるんじゃないかと思えました。

 

原風景、いや、原音?とでも言うべきもの。

思い出そうとして思い出せるものもあるでしょうし、何かのきっかけで蘇るものもあるかと思うのですが、大切に確かめてみようと思った訪問日でした。

 

素晴らしい気づきを、ありがとう。感謝感謝。

 

原風景への旅

原風景への旅