鎌倉ライフリッチ研究所 Ver 3.70 | 人生を、豊かに生きよう。

ようこそいらっしゃいました。スローライフの聖地鎌倉へ移住して7年。グローバルビジネスやM&AどっぷりだったR40が一念発起。 ベンチャーでの仕事を通じた日々のビジネス視点だったり、観光に役立つ鎌倉の美味しいグルメ情報やイベント紹介をしてまーす。プロフィールはこちら(http://profile.hatena.ne.jp/hase263lich/)から。

人と人とをつなぐ鎌倉投信~セミナー参加で思う~

  これまで何度か当ブログで取り上げさせていただいた、鎌倉投信。 3月29日に旗艦ファンドである「結い2101」がいよいよファンド設定される事になっており、趣旨・内容確認のためのセミナーへ参加。というか、鎌田さんとすっかりご無沙汰してしまっているので、お会いしたかった、というべきでしょうか。 独立系&直販系で、日本の「光る企業」へ投資するカリスマ的ファンドとしては さわかみファンドや、コモンズ投信がありますが、鎌倉投信が2社と顕著に異なるのは、なんといいますか、「持続可能な成長」をパラメータとすると投資手法なんだと思います。運営当初は20銘柄、2013年3月には100銘柄を対象に据え、投資先の選定条件はさわかみやコモンズよりも長期的な視座。 日本ならではの技術と、それを作り上げる従業員の就労満足度など「大切なもの」を持つ、シンボリックな会社を対象としています。

飽和した金融から新しい価値を生み出すこと。 美しい言葉ですが、ハンズオンVCでもなく、PEでもなく公募投信として敢えて「投資家の意を問う」的なスタイルは、セミナーの中で鎌田さんがおっしゃっていた、「お金を出す側にも責任はあるのではないか」「意識のないお金は何にも投資できない」というコメントに集約されます。ともすると、ファンドの外面に魅かれてお金を突っ込み自己満足に浸るような投資家のスタンス(Regainか。。)とは一線を画し、運用会社がポータルとなって企業と投資者をつなぐことで製品価値を伝えてゆくようなファンド、もしくはそういう運用ビジョンって、稀有なんじゃないかと改めて考えます。

これまた鎌田さんの受け売りですが、①日本の金融機能不全、②大企業の「経営サラリーマン化」、そして大企業の③カバーする製品カテゴリーの「網羅化」がピーク的(危機的?)に進む中で、鎌倉投信的な投資哲学での資産運用は、出資者の視点から見ればマイクロファイナンスのさらに先にある『「人とモノとカネ」をつなぐ、新しいポータルプラットフォーム』みたいな形態で、期待感が改めて高まります。

あ。 セミナー後、鎌田さんがおずおずとビールを出してくれて始まった懇親会も大変面白いものでした。年齢も業界も異なる様々な参加者が、鎌倉投信のビジョンをコアに雑談できるのは、少人数だからかもしれませんが非常に濃密な価値があります。その際に出していただいた日本酒「自然酒 五人娘」。 無農薬の米と蔵内の井戸からくみ上げた地下水を使い、微生物が発酵させる昔ながらの製法。もちろん無添加。蒔けば芽が出るという自家栽培のお米を使ったお酒はエネルギーがいっぱいなのだそうです。

「五人娘」の由来は。。。以下の本に書いてあるそうな(笑)。 本日お会いした方々、これからも鎌倉投信を通じて色々お話させていただけると幸いです!

発酵道―酒蔵の微生物が教えてくれた人間の生き方