鎌倉ライフリッチ研究所 Ver 3.70 | 人生を、豊かに生きよう。

ようこそいらっしゃいました。スローライフの聖地鎌倉へ移住して7年。グローバルビジネスやM&AどっぷりだったR40が一念発起。 ベンチャーでの仕事を通じた日々のビジネス視点だったり、観光に役立つ鎌倉の美味しいグルメ情報やイベント紹介をしてまーす。プロフィールはこちら(http://profile.hatena.ne.jp/hase263lich/)から。

「バイラル・ループ」

 

AMNから献本頂いたのですが、、発売日の9/24までにレビュー間に合わず。涙。

image日本語で意訳すれば、「口コミの爆発的な連鎖」な訳ですが、そのスピードがこれほど早い時代が、どうやって作られたのか、という興味から読み始めました。 (口コミをどうやってメディア使って興そうか、という場合はバイラルマーケティング系の書籍をあたると良いと思います)

結論的には、予想以上に良書な読了感。

日本で言えばMixi, Twitter, Facebook, Gree, モバゲー、はてな。。

こうしたウェブサービスが当たり前のように存在してるのはついぞ最近のことだけど、Facebookやブログで信頼できる人が「お薦め」してるものについての興味って、もともと持ってなかったけれど喚起されちゃったりすることは普通に有ると思います。

もちろん、有名人やお金を使ったマーケティングを打つ効果も有りますが、そうした事をしなくても、いわゆる「普通のひと」のコミュニケーションの中で、倍々ゲームのように情報が伝達し、社会を動かす現象に発展する。これが、バイラルループ。

もうちょっと言うと 「面白い事は、伝えずにはいられない」 のが人間の性だと思うのですが、ウェブサービス自体の面白さと、伝える内容そのもの面白さが組み合わさって、さらに伝達の速度が速まってゆくのもバイラルループの特徴です。

僕らでも、何かできそうかも。 それぞれの章を読み進めるにつれて、きっとそういう気持ちが強まる筈。

それぞれが独自の付加価値を持つウェブサービスですが、それぞれに生い立ちがある訳で、まず本書はアメリカを中心としたウェブサービスの成功するまでのケーススタディという意味で大変参考になります。ただ、日本の事例は少ないから最初はとっつきにくいかもしれません。

また、オバマ大統領のメディア戦略など「ソーシャルメディアの活用法」と言う、今一つ個人がとっつきにくい「アプローチそのもの」を上手くまとめられていて、こちらも好印象。 また、翻訳本ならではの「読みにくさ」を感じさせない点でも評価は高いです。

無料オーディオブック版は「プロローグ」と「序章」を収録されていて、「平成22年度 第57回NHK杯全国高校放送コンテスト」朗読部門で3位入賞の岡田紗英さんが朗読を担当。 オフィシャルサイト”Viral Loop.jp”では、著者のスペシャルインタビューだったり、読書体験を共有するコミュニティだったりがあって、この本自体をソーシャルメディア化する「仕掛け」がなされているのも面白いですよ。