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『残念な人のお金の習慣』

 

残念な人のお金の習慣 (青春新書プレイブックス)
山崎 将志
青春出版社
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題名では全然フックにかからなかったのですが、オビにある;

◎ 貯金さえ十分にあれば”将来安心”は幻想である

◎ 朝活、勉強会、資格取得では稼げない

◎ やっぱり、お金は銀行に預けたほうがよかった

が気になり購入。 題名に反して、Regain思うに著者が等身大で書いた、アラフォー(著者と同世代)に対する極めて切れ味の良いキャリア論であり、投資論であり、ビジネス論としての構成がよく整った1冊という読後感。  上記にあるような「コツコツ頑張っていつかは。。」的な活動をなさっておられる方を否定するというよりは、「それだけじゃ、ダメでしょ?」という一歩踏み込んだ指摘が随所に書かれているので、地に足が着いているというか記述がグサリと入り込んでくる人も多いはず。 Regainが興味深いと思った箇所をいくつか引用しますと;

ある程度お金を持っていたとしても、実は一般的な消費だけで使えるお金には限界がある。月収が数百万円あると、好きなことは何でもできそうだが、そのようなことはない。(中略)私の限られた人脈の中では、「老後のために貯金したい」とか、「生活費にいくら必要だから」「子供がいるから」「ポルシェを買いたいから」などといったモチベーションで所得を増やした人に会ったことがない。 (中略) まず、稼ぎたい金額を決める。重要なのは、我々は強い目的意識を持つことによって行動が変わる。また、イメージできることしか実現できないということである。(中略)成功するには、しつこく目標に向かって努力するかどうかが重要で、もともと持っている能力はそれほど重要ではないと、よく言われる。それは至極当たり前で、能力は努力する過程であとからついてくるものだからだ。できないと思った時点で終わりだ。できるようになるためにはどうすればよいか、そこからがスタートだ。

所得を増やすためには、それに直結することに努力を集中させなければならない。規模が小さく、衰退している産業にいるのならば、”ひとつの会社に長く勤めるべきである”という価値観を捨てて、転職しなければならない。プレッシャーに弱い性格ならば、プレッシャーに打ち勝つトレーニングをする必要がある。TOEICのために英語を学ぶのではなく、自社商品を海外で売るための販路開拓に必要な英語を集中して覚えなければならないし、経理や法務の専門家になりたいならば、そういうサービスをコア業務にしている会社に移るべきである。現実的にはいろいろな障害はあろうが、所得を上げるための本質はここにある。

ジョン・F・ケネディが「この10年のうちに人類を月に送る」という有名なスピーチをしたのは1962年のことである。それを聴いて感動した大学生たちができたてほやほやのNASAに入り、アポロ計画の月面着陸を成し遂げたのはそれから7年後の1969年のことである。そのときの園児にはの平均年齢は、28歳だったという。これを拡大解釈すれば、7年努力すると、とてつもないことができる可能性があるということだ。

往々にして、仕事ができる人は趣味を持っている。それは、趣味を極める家庭で、仕事に行かせる考え方が身につくからである。しかし、今趣味はあるけれども、仕事がでkないという人は、趣味に対する取り組み方が間違っている可能性がある。趣味だから好きなように付き合えばよいというものではない。たぶん中途半端だ。そう、趣味にも取り組み方があるのだ。今のあなたの趣味は、たぶん中途半端だ。いったん封印しよう。

うまく稼げる人は、どんな相手とも絶対にケンカをしないものである。(中略)もうこの人とは付き合えない、そう思ったときはすべてを相手にあげてしまう。自分が折れてそれ以上付き合わないようにするのである。話し合いが終わったら、ニコッと笑って「ではまた今度」と言って別れるのだ。(中略)要するに、マイナスのことに努力を使わないのだ。

。。などなど。これらは本書の冒頭から中盤までの記述の一部で、後半以降は個人が投資する際の必要条件だったり著者の事例を紹介する内容になっています。これはこれで参考になるのですが、「投資するには十分な原資と精神的な余裕をもってやるべし」みたいなポイント解説になっている感があって、このあたりはある種専門書の方が知識を深めるには良いのかと。 

とどのつまり「残念な人のお金の習慣」とは、生活習慣であり、その礎になる仕事に対する考え方だったり、行動力だったり、継続力なんだということかと。言い換えると才能ではない、ということに新書1冊分を裂いて説明をしてくれている記載の判りやすさ・身近さを差し引いても年末年始に読んでみて良いかなと思われる1冊です。 

久しぶりに引用の長いレビューでした。