当ブログでは何度も取り上げさせていただいている、理央さんの2作目、読了!
PHP研究所
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前作「サボる時間術」が時間の重点配分を具体的に、判りやすく伝えた内容であるとすれば本書は、マーケティングを基軸にした、ビジネスマンとしての効率化の観点から、一歩踏み込んでPDCAとしてどう完結させてゆくか、に重点を置いた続編であると言えます。
優先順位をどう決めるか、決めた後にどうやって確実に実行させ、フォローするか、については意識していてもなかなか実践できないこと。
時間のコントロールに関する本は、有名どころを始めとしてそりゃもう、本当にたくさんある訳ですが本書の素晴らしいところは前作に引き続き感じられる「泥臭さ感」「現場感」なんだと思っています。
名古屋という人間的なつながりが強く求められる性格の場所において、規模の大小を問わず本当に様々な経営者と会う過程を通じて得られる「こうすれば」というソリューションが、本書を読んでいると随所にちりばめられています。
所謂トップコンサルタントの書く『美しい、だけど手の届かない』 or『どうせできないからその時のカンフル剤』みたいな本とは、その意味で重みが違います。転職、MBA、起業、どの要素も憧れの対象でありつつも、いざ実践するにはハードルの高い「壁」と言えると思いますが、本書は、理央さんが現在の素晴らしいご活躍に至るまでに何を試行錯誤してきたのか、そのプロセスと集大成として読むと非常に「腹に落ちる」一冊だと思います。
加え、理央さんのMBA的なフレームワークも「理論と実践」的なスタンスで言えば、本当に必要なものが記載されていて参考になりますよ。(ご本人はそうした書き方はされていませんが、フレームワークは多すぎないほうが良いという、最近のRegainの実体験を踏まえても)
起業したい。成功したい。でも、今の自分とはギャップが多い。現在の延長線上で、Breakthroughを見出したい。
そんな人にお勧めの一冊です。
また一歩階段を登ってしまった理央さん。近々お酒を飲む機会があるので、その際には近況をぜひ伺ってみたいなあ。