3年ほどまえ、当ブログを始めたばかりのころに、この界隈でブログをなさっておられる方を探し求めていたことがありました。
その折にRegainから熱烈に(押しかけ的に)コンタクトさせていただいた方の一人が、加藤 康祐さん。 最近ではET Inc.における、Webデザイン系のご本業と同時的に進めておられる、様々な人と人との「つながり」をコーディネートするプロデューサー的なご活躍もなさっておられます。 いつも「地域とIT」という視点で物事を考えるときに、まっさきにご相談をさせて頂きたい方の筆頭にくるのが加藤さんなのですが、年始にFBで「会いましょう!」というご連絡をいただいたこともあり、北鎌倉の鉄板「侘助」で食事しながらお話をさせて頂きました。
北鎌倉にお住まいのご友人で清水弘文堂書房の社長、磯谷日月さんにもご参加いただき、積年の顔合わせを喜びつつ、それぞれの活動をシェアしながらあっという間に時間が過ぎ去ってしまい。
その時間の短さは、満足感の裏返しである一方、それぞれの「餅屋」を使って何かしてみたい、何かできないか、という強い思いとワクワク感を残しながら次回にその辺りを持ち越すことになりました。
そして、磯谷さんからこの日のためにご献本いただいたのがこちら。
清水弘文堂書房
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Regainは午後に所用があり、2時間ほど電車に乗っている間に一気に読了。
題名でもある、『けふはどこ、あすはどこ、あさつては』は、有名な山頭火の一句です。本書は日本の自然に魅せられ、あり方に憤り、いまここにいるCWニコルさんの鉄のように固い意志とやささしいまなざしを包含しつつも、人の歩みってなんだろうかと思わせるニコルさんの叙述(インタビュー)と、サブコンテクストとして山頭火の句が対になって、読み手がさまざまな思いを馳せることができる一方で、「自然と人間」という中心軸がブレることなく貫かれており、本を閉じたあとに清々しさを心に刻む、良書だなあと思います。
前職家電メーカー、現職経営コンサル、という身の置き方をしつつもここ鎌倉に暮らす際に(少しだけ)考えた「自然との共生」。それはブログであれ、何であれ、ツールがどのように発達しようが変わりようのない根源的なものであると同時に、ソーシャルな手段のフレキシビリティが上がれば上がるほど、人のまなざしを収斂してゆく必要のある大切なものではないのかとも思わせられました。
素敵な出会いに感謝。ありがとう加藤さん!