いやーCESも盛り上がってますね。そう、IoT(Internet of Things)で。
昨年のiPhone6のローンチは、まさにこの時流にあると言っても過言ではないような気がしているRegainです。
言って見ればセンシング技術とクラウド化で、かつて「ユビキタス」とか「DLNA」とかいう言葉でメーカー各社が浸透を狙っていた市場領域が、まさにキャズムを迎えんとしているような雰囲気を感じています。ロボット制御技術もこれに一役買うかたちで、人間の機能の外部拡張化が2015年はいよいよ進んでゆくんでしょうね。
とは言うものの、なんだかしっくり来ていないのがRegainです。
どちらかというと、そういう盛り上がりはメーカーが意図的に作り上げている、「かつて来た道」的な感じがプンプンするんですよね。 本当にIoTが浸透するには、ハードウェアやソフトウェアの台頭だけじゃ不十分ないんじゃないかと。
ひとを取り巻く環境がIoTになり、ひととひとが情報をさらに容易に・鮮度高く交換できるようになり、、、で?という感じです。結局のところ、ひとびとが生きる「地域」を作り出しているコミュニティや行政、さらには社会がIoTを活用したインフラを作らないと本当のIoTは成立しないのではと思うのですが、皆さんどうお考えでしょうか。
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かつてテレビ、ノートPC、カムコーダー(そしてスマホももう古い)などがCESでもてはやされていた時代は、それらのハードウェアがアナログにP2Pな感じで情報のConnectivityを成し遂げる、あるいはその性能を高めてゆくが故に盛り上がっていたのだと思うのですが、これからは、「いかにデバイスが地域やコミュニティを盛り上げてゆくか」がCESなり家電・ITの業界でも必須の視座になってくるような気がします。
そして、それを実現するには単一企業やアライアンス、つまり経済界だけではどうしようもなくなる時代にさしかかっているようにも思えます。政策面でどれだけイニシアチブを振れるかで、その国や地域の経済力が大きく変わってきそうなこの1年。
わくわくしながら過ごしたいと思います!