年収3000万のエグゼクティブ。
先般『できる人はなぜ、本屋で待ち合わせをするのか?』を読んでちょっと気になっていた臼井由紀さんの新刊が出ました。
おおっぴらに「年収3000万」という看板をしょって歩いている人はいない訳ですが、ご経験豊富な臼井さんからはそうした人たちはどう見えるのか?という点が非常に興味深い一冊です。男性にとってのある種の営業戦略本でもあり、行き着くとこうなるのかな、という達観の内容でもあると言えます。
経験量とセンスは比例する部分は確かに有ると思う
以下は、本書のFacebookページから参照させて頂いた目次ですが、ご一読頂ければ「基本中の基本、ただし実践を継続することは難しい」トピックばかり。
様々な難局や経験を経てゆくと、よけいなものは削ぎ落とされ行動や感情さえもシンプルな「センス」となってゆくのだとRegainは思います。なんと言うか、年を減ると徐々に自己中心的な物欲が減ってゆき、他者への貢献欲が高まると同時に自分の中の「整理」が進むというか。そうした事柄の蓄積と表象が、臼井さんのフィルタを通したエグゼクティブによる「接し方」として、共通項として纏められているのかなと感じます。
交友を深める際に指針となる1冊
その意味では、うわべだけを上述のように短期的に「うまく飾る」ことはさほど難しくなく、どちらかと言うと、これらを体現している人たちとのコンタクトポイントを増やしてゆくようにすれば、自分も自然と彼らの発想や思考に追従してゆくんだろうなと。
30代前半で人脈も経験もこれから加速度的に増えてゆく、チームリーダー的な職責の方にはおすすめの一冊だと言えると思います。
ところで、Regainはなぜか臼井さんのことが凄く好きなんですよね。この飾らない感が、どこぞのビジネス本の著者とは違っていてしかも、それ自体に演出感が余りないというか。ぜひお会いしてみたい方のお一人です。
追伸:そうそう、本書を読了して、ずっと昔に読んだこちらの本を思い出しました。
英語ですが、こちらも平易で読みやすいですよ。海外絡みの仕事に携わっている方がおられれば、ぜひご一読をお奨めします。
The Modern Gentleman: A Guide to Essential Manners, Savvy and Vice
- 作者: Phineas Mollod,Jason Tesauro
- 出版社/メーカー: Ten Speed Press
- 発売日: 2002/08/27
- メディア: ハードカバー
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