以前から読みたかった本がようやく文庫になったので購入、読了です。
この本は読む人の著者への期待と、働く環境で受け取る内容が様々かと思うのですが、Regainにとっては本当に人事ではないんです。確かにMBAへの過大評価がいたる所で見られるものの、実際 家電メーカーに居る文系の人間からすれば、大変まっとうな記載。先進国→日本→中国、という流れも今や目新しいものではないですが、であるからこそ海外カジリ組には痛いほど感じられるルートだったりもします。 何より、帰国子女でMBAをとって居ながらも日本の製造業、ひいては日本人である事にアイデンティティを見出そうとする主人公のスタンスと描写が、楡周平さんらしい独特の筆致(暗さ、とも言う)でうまく書かれていて、個人的にはお奨めです。 この人は、ハードボイルド&リベンジ系の暗さを表現させると、日本有数だと思うのですが。
や、こういう本が面白いと思うときは、疲れている傾向にあるんだけど。 大丈夫か?Regain!
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