証券化商品のバブルが弾けて、水面の波紋が少ないこの頃。 IB(Investment Bank)とアービトラージ系の証券業界はどう動くのか、と思いながら、ここ数日この本を読み返していました。
総合化とブティック化の両極へ分化しながら世界の金融を飲み込んできたこの業界、商品の形態を変えてしたたかに復活するんだろうな、というのが再読後の印象。 金融は進化しながら複雑化を繰り返しますが、それでもコモディティ化の流れは止まらない訳で、甘党メタボなオヤジが倒れた後にどうするか、、やっぱり塩せんべい系の嗜好が強くなるのかな、それとも甘党は甘党なのかな、とくだらない比喩を連想させられたりしました。
(あ、環境系の証券化商品はすでに登場していたりしますね。)
うーん。 単なる批評ではなく、衰えつつある日本の国力を再興する為に金融は何をすべきなんだろうか、と改めて考えさせられました。昔読んだ際は 投資銀行の内幕的な描写や、日本の銀行業界の低レベルさに強く印象づけられた本書ですが、今読むと、まったく違う角度で受けとめる事ができるものですね。 やはり良書なんだと思います。
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この本を読むとなぜ日本が駄目になってしまったのか良く分かる へぇ〜、投資銀行ってこういうところなのか
これが投資銀行だ!
感慨深いです
投資銀行がわかる、でももっと厳しいところもある
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金融マンとは 素晴らしいが・・・