今週も帰ってこれることに感謝しつつ週末を読書と仕事にいそしんでおりましたが、気分転換も含めて近所のイタリアンへ。 2週間前に会っているのに、すごく久しぶりな気がして会話が弾んでしまったのでそのまま飲みモードへ突入。
エントリーの言葉は、コックであるY君が、前の職場で先輩から言われた言葉だそうです。コックとして働くので厨房に専念するのは当たり前。そこから先が自分の付加価値をどう出せるかであって、最終的にお客さんが何を望んでいるかで厨房側の動きも当然変わる。
わざわざ足を運んでくださったお客さんがメニューにはないけれど組み合わせで作れるような前菜一皿を希望した際に、画一的に「それはメニューにはありません」とお答えするか、「ちょっとコックにできるか聞いてきます」と言って対応を柔軟にするか。
さらに言えば、ホールであろうが厨房であろうが一体感を持ってお客さんを満足させるために動くのがリストランテの基本中の基本と言うならば、画一的な対応をするお店は料理が素晴らしければ継続性は望めるでしょうが発展性は望めないのだ、みたいな話をしてくれました。
「いいっスよ。切るだけですから」
こうサラリと言って、お客さんの目の前に出された前菜の組み合わせは、料理のおいしさだけでなく、お店の優しさを感じさせる素敵なサービスとして映ったに違いありません。
深い話です。
でも、シンプルな行動原理だと思います。
自分のしている仕事の範囲はそれとして見極めつつも、「誰に」「どうやって」喜んでもらうか。
どんな仕事も結局これに尽きると思います。
いい話をありがとう、Y君。