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ようこそいらっしゃいました。スローライフの聖地鎌倉へ移住して7年。グローバルビジネスやM&AどっぷりだったR40が一念発起。 ベンチャーでの仕事を通じた日々のビジネス視点だったり、観光に役立つ鎌倉の美味しいグルメ情報やイベント紹介をしてまーす。プロフィールはこちら(http://profile.hatena.ne.jp/hase263lich/)から。

【おススメ本】結果は「行動する前」に8割決まる

 

ブロガーとして面識を得てから早や3年。

個人ベースで着実に成果を残している金田博之さんの、前著「29歳からの人生戦略ノート」に続く2冊目をようやく読了。

結果は「行動する前」に8割決まる 世界上位2%だけが知っている「達成思考」仕事術

結果は「行動する前」に8割決まる 世界上位2%だけが知っている「達成思考」仕事術

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金田 博之

日本実業出版社

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グローバル企業のマネジメントという目線をベースにした効率的なスキルセットを惜しげもなく披露する一方で、他方で「葛藤」「熱さ」が見え隠れする本書の素晴らしさは、今多くのビジネスマンが直面している(であろう)「成功させるためのアプローチ」をご自身の経験を踏まえつつも体系立てて整理なさっておられる点にあると思います。

本書の題名でもありますが、なぜ結果は「行動する前」に8割決まるのか?

普通に考えれば戦略というか「仕込み」が大事なんだろう、という表現で上司やクライアントからは一掃されてしまいがちなこのテーマ。 実は非常に奥が深いとも言えます。

グローバル環境でコンセンサスを得ながらイニシアチブを取ってプロセスを進めてゆくことだけでも非常に「面倒」な手続きですが、それを業務内容に関係なく汎用的なノウハウまで落とし込むこと。 言い換えると、「どんな場面でも応用できる」再現性を持つまで自分の中で反芻し、定着させてゆくことはひと昔前であれば「いやー、さすがベテランだねー」の一言で、賞賛とともに片づけられてしまう暗黙知的なノウハウだったんだと思います。

ただ、それではいけないんじゃないか、というのが本書に秘められた「想い」であるとも言えるような気がしています。

折しもグローバル化が掛け声だけではなく、すべての企業で固有の要素を含みつつも急務の課題として取り上げられるようになった昨今の情勢を踏まえると、本書はもがき葛藤しながら体得した金田さんのグローバル企業での「仕込み」ノウハウが、即効性を持って凝縮された一冊であると断言できるでしょう。

行動=結果、というマネジメント目線で見たときに、その要求をどう個人の思考や日々のアプローチで効率化させてゆくか、という意味では前著の流れを正統に継承しているとも表現できますが、むしろ本書は「では自分はその通りできているのか?」と問い直した時にこそ読み直すべき、金田さんの危機意識とわれわれ同朋に対する仲間意識に基づく「熱い」一冊であると思うのです。

Regain的には、本書を読んで即実践してみよう!という姿勢を取ることも素晴らしいとは思うのの、逆に本書に記載されているようなアウトプットや思考法を行うためにさらにもう一段、個人の思考プロセスを深めたうえで「濃ゆい自分」を形成しておくのがよいのでは、とも思えた次第。 その意味では、おススメ本としてはキャメルさんの以下の書籍も本書と合わせてぜひ!と太鼓判を押したい一冊ですよー。

「世界水準」の思考法

「世界水準」の思考法

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キャメル・ヤマモト

日本実業出版社

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