フランスで現地打合せを行い、現在 東欧のある小国に来ています。 今回の出張はプロジェクトのKick-Offと、スケジュール細部の構築、懸念点の最終掘り起こしが目的なのですが、改めて「アメリカ慣れして欧州不慣れ」してしまった、とでもいう感覚を強く持っています。
Skypeやメッセンジャーが登場する以前から、基本的にアメリカでのビジネスは「見知らぬ人にどうやって丁寧に、電話だけで事を進めるか、済ませて行くか」がRegainのカテゴリーでは大変重要でした。 「営業マンはトークで勝負!!」を電話で完結する訳です。 かたやヨーロッパ(フランス?)と言えば、その昔から変わらず、電話会議は補助手段。基本は、顔の見えるビジネスアプローチが尊重される傾向は依然として強いかな、と改めて痛感させられています。 勿論、業態によって大きく性格が異なるとは承知の上でですが。
欧州の場合は物理的な非効率よりも、対面上の効率に重きが置かれるのは、EUとは言え「言語」と「国」の単位でアイデンティティが独立しているからなのかな、という風に思います。 アメリカ、、って移民で出来ている国ですから、ミスコミュニケーションを前提としながらも、英語が共通プラットフォームで存在してますし、「単一国」としての「共通感覚」みたいなものがあるような気がして。 判り合えないけど、その前提で俺たちベストしまーす、みたいな。
翻って、日本。 Regainの会社では電話会議は普通にありますが、相変わらず「やっぱり顔が見えた方がいい」という事でおもむろにビデオ会議設定を執り行うことも、まだまだ普通。 特に、本社圏と工場圏で、「密なコミュニケーション」を構築(演出?)する際には必要だ、とお考えになる方が多いです。
これ一長一短ですが、コミュニケーションに何を求めるか、という意味では日本ってやっぱりヨーロッパに近いんだねえ、と考えさせられつつ、「なんとなく違和感」を覚えた今回の出張ひとコマでした。
注:Regain的には、アメリカのサバサバ感に溢れるビジネス上は好きなのです。あ、でも、だからこそアメリカでも接待は大変重要だったりします。