台湾に来て、約1週間が経とうとしています。日本の家電産業の開発・設計拠点として既に必須の存在となった台湾企業。日本でも当たり前になったASUSやAcerのように、地力をつけてブランディングに成功した「華やかな」会社に目が行きがちですが、Consumer Electronicsの舞台裏でひっそりと、しかし大きな力を持って台湾のOEM/ODM企業は存在しています。製造拠点としての中国と、開発最先端の日本をつなぐハブ的な位置づけはもう、揺るぎない必須のステータス。日本語、という独特の環境で成長してきた日本の家電産業の代弁者、とでも言えばよいでしょうか。 ここで過ごして思う事は、国際分業のスピードの速さ。先日インドへ行った際にも痛感しましたが、昔のように単なる「アウトソース=海外」という図式以上の個性が確立されてます。 国の後ろ盾を効率的に活用しながら、BRICSに代表される成長国は先進国のノウハウを貪欲に吸収し、そしてまた先進国の企業もそのインフラをしたたかに活用している有様は、日本⇔中国とか、二元的に捉えられる次元をとっくに超えちゃってるなあと。
こうやって考えると改めて共通言語としての英語は有効ですが、それだけでは今後 日本は存続しえないんだろうって痛感します。この先5年を見据えた際に、華人プラットフォームの中でビジネスをしてゆく道以外にない僕ら日本人は、国に頼らず自分たちで外に出てゆく道を選ぶか、日本に居ながらでも海外の趨勢に適応できるだけの 順応レベルを持たないと、民族として消えちゃいそうなそんな不安が頭をよぎったりします。ホテルで朝食をとりながらパラパラと見ていた雑誌で考えさせられちゃいました。イギリスの”TATLER”という富裕層ライフスタイルマガジンがあるのですが、東南アジアの各国版が展開されてます。
でも、日本向けは無し。確かに日本の富裕層スタイルというのは階層化が見えにくい訳ですが、それは理由にならず。富裕層の生活スタイル自体が、孤立しちゃってるような感覚を持ってしまいます。。。こんな感じ↓で。
Capgemini&Merrillのまとめた”Asia-Pacific Wealth Report”は興味深いので、英語に抵抗のない方はぜひご一読を。
不況の影で拡大する富裕層ビジネス 「ニートの倍以上いるお金持ちを狙え」:株/FX・投資と経済がよくわかるMONEYzine