リフォーム構想を進めるにあたり、今週は休みを貰いながらコンセプトと施工後のイメージの刷り合せを進めております。
その中で思うことは3つ。(ああ、コンサルっぽい。。)
- リフォームに完璧なプランは存在しない
これは、短期間で仕上げたいというReagin家のプラン自体に論点があるのかもしれません。
どれだけ精緻な時間軸とディテールの掘り下げ方を追求しても、結局は「現場の様子」に拠るところが大きい、と言うこと。ここがむしろ、デザイナーさんの真骨頂なのかもしれませんが。 - なぜなら、望むとおりの什器は実はあまり多くない
特にキッチン周りでしょうか。人にたくさん来てもらいたい、家事を効率的にこなしたいというRegain家のスペックを満たす具体的な内容な以下の通り;
【ビルトイン食洗機は60cm幅】
。。。なんでこのスペックがないのか、と思うくらい国産メーカーの製品は少ないし、且つデザイン的に妥協を許せる範囲のもんが皆無です。日本ではビルトイン食洗機の需要自体が少ない事と、インダストリアルデザインとライフスタイルデザインの融合が今ひとつ名事もあって、ドイツのメーカーに負けっぱなし。真剣に起業しようかと思うくらい少ないです。 我が家で妥協を許せるのは、ハーマンの45cm幅くらいでした。。。
【洗濯機も実は選択肢が少ない】
そう。なんで、60cm幅の製品がヨーロッパばかりが幅を利かせているのか!と心の底から思います。需要ドリブンだと予算も限られ、かくも製品開発は少なくなるのか、と思うくらい。 モバイル・ポータブルと言う近視眼的な目線だけに囚われていてよいのか?すべては「Lifestyle fun」のためにあるのではと言う観点で言えば、押しなべて日本のメーカーの製品企画力は「いまいち」です。断言します。 - そして、それらを踏まえてグランドデザインを描く人が余りにも少ない
。。。これは、要するに「住む人のこだわり」と、「作る人のこだわり」のバランスだと思うのですが。予算枠はともかくとして、上述の通り、オプションが少ない中で言えば必然的に海外品に選択肢が流れざるを得ない中で、デザイナーさん的にもかなり苦労して「独創的な」リフォームプランを作るのではと思います。
ただし、「楽しい」提案をするデザイナーさんは実は少ないということに気づきました。
作り上げる際の基本となる什器の限定性は勿論ですが、そうした前提の中で選択肢を取ろうとすると、いきおいどのデザイナーさんでも、(予算が限られた一般庶民に対しては)アプローチが類似するんでしょうね。
複数の方から話を聞きましたが、どれもだんだん似通ってきて、つまらない。
デザイナーさんをワクワクさせる什器・設備がもっとあってもよいのでは?それが、ひいては「満足いく家」の選択肢の幅を広げるのでは?
。。。と考えた次第。
何かにつけて、「余裕」がないと、「楽しさ」は生まれないよね。
以上、総括的に言えば「日本のリフォームは、個性を活かす前にスペック先行であるがゆえに、最終的につまらない」と言うことがよく判りました。
見せ方にしても、機能性にしても、Regain夫婦自体がまだ完全に定まっていないからですが、デザイナーさんにまかせっきりで全て成し遂げて満足する時代じゃないなあ、と感じてます。
再来週くらいには家の中もいろいろ変わってゆくのですが、「どうしたいか」「実現するためにはどうするか」がサラリーマンでも、個人でも、そしてリフォームとう「プチ転換点」でも、本当に必要なご時勢になってきたなあと感じます。
受身でなく、主張。