最近、巷でひそかに盛り上がっているMakers Movementの、日本におけるパイオニアとも言えるenmonoの三木さん・宇都宮さんからお招きをいただき、本日は事業計画発表会にて4名の方の事業計画プレゼンを拝聴させていただくことに。
前職でRegain自身が家電メーカーでマーケティング・商品企画・事業推進・調達戦略などの「ものづくり」に関する広範囲な領域に携わらせていただいたこともあり、いわゆる「大企業のものづくりの限界」というものを様々な観点で感じていたのですが逆に言えば、「大企業だからこそできるものづくり」と、「大企業じゃないからこそできること」って何だろうかと日々問い続けていた一つの答えがここにはあるなあと。
いわゆる中小企業に位置づけられる製造業、特に部品産業として存在している日本の企業群が、その「下請け」的なポジションから脱却するための、自律的なアクションをどうとるか、そして自社商品としての付加価値をどうつけてゆくべきなのか。、
今回素晴らしい発表をなさった4名の方々は皆、中小企業の経営者でありながら、本当にいきいきとご自身の労作(大作)を楽しそうに語られていた姿が本当に印象的でした。
つまり何かって言うと、同じ志をもった「仲間」を意識できること、そしてそれを支援する「場所」があること、そして支援だけでなくビジネスとしての実現性まで一定レベルで担保できる「サービス」があること。 ボトムアップという表現が適切なのか判りませんが、大企業による日本の変革とは異なるアプローチのためのプラットフォームの萌芽を見れた気がしたわけです。
そして、、、日本をここまで牽引してきた大手メーカーが存亡を賭け、合従連衡、、人員削減、、といった組織再編を伴う合理化を避けられない動きをますます加速させてゆかざるを得ない環境において、高い技術レベルを誇る日本のエンジニアやデザイナーが本来実現したかった「ものづくり」への関与を、こうした動きの中で再活性化できないだろうかという問題意識だけが火種のようにブスブスとRegainの中でくすぶり、未消化の状態のまま残ります。
「出会ってしまったら、それは運命だ」、と誰かが言っていたと思うのですが、この出会いは気持ち悪いです。
いわゆる大企業の経営コンサルティングとは全く異なる方向性ではありますが、この問題意識に対するRegainなりの解(アプローチ)をどう見つけるか。 なんにせよ、考え、行動することでしか道は見えてこないので、時代の潮流を見定めつつ、愚直に行動し続けたいと思います。
三木さん・宇都宮さん、どうもありがとうございました!