レビュープラスさんからご献本いただき、読了。
献本いただくまで、ぼくは倉橋竜哉さんのことを存じ上げなかったのだけど、ブザン公認マインドマップインストラクターでもいらっしゃって、いわゆるB2C向けだけでなく、B2B向けのセミナーや講習も積極的に行っておられる、いわば「内部整理の達人」なのだ。
マインドマップも呼吸法も、自分の思考や感情をどれだけ客観的に整理し、クリエイティブな発想や行動に向けて活用すべき重要なツールだとおもう。その意味で、これまでのぼくはマインドマップはガリガリ使ってきたけど、呼吸法はそれほど意識的に使ったことはなかったので興味深く読ませていただいた。
で、読了後。
なるほど!と思った最大のことは、「呼吸を使い分ける」ということだった。
章立てにあるのだが;
- 第2章:前向きな「ため息」が、緊張感を和らげる――【ゆるめる呼吸】
- 第3章:数えて呼吸するだけで、集中力が高まる――【数える呼吸】
- 第4章:イヤな気持ちをリセットする技術――【歩く呼吸】
- 第5章:頭の中に浮かんだ雑念を吐き出す――【声を出す呼吸】
- 第6章:イライラや怒りを鎮める方法――【鎮める呼吸】
本書は、これらの手法を、なぜそうすると良いか、どうやってやるのかを実践的にイラストなども使って説明してくれている。また、体験者の声を多く盛り込むことで、どのような生活シーンで実際に使っているのか、を更に説得力あるものにしてくれている。
これまで、ぼくは「呼吸」といえば、「座禅」「瞑想」などのように、時間を確保して集中する方法は行ったことがあるのだけど、上記のようなパターンに分けて使う方法は試したことがなかった。
さっそく、第3章の「数える呼吸」を仕事中に試してみたんだけど、実際たしかに、呼吸に集中したのは数分(1分くらい?)で、その間にかなり雑念は整理されたような気がしている。何というか、呼吸というツールを使って、邪念をそぎ落とすような感じである。
この本、もちろん年齢・性別を問わず有用な内容だけど、いちばん有効なのは、育児中のパパ・ママなのかもしれないなあと思いながらプレゼントにもよいのではと思いを巡らされた一冊だった。