天気の良い日のお寺めぐりに。
日本では平安時代の公家に始まり、戦国期には多くの武家に用いられるようになる紋章。 江戸期には紋章の総数は5,000種以上、代表的な家紋は300種類とも言われます。鎌倉の寺院にも、いくつかの寺紋を見つけることができます。寺院の門、本堂の大棟には、寺院の開基(創建ですね)となった人物や、宗派に関連した紋章が使われています。
①円覚寺
弘安5年(1282)、8代執権である北条時宗が、元との戦いに戦死した敵味方の霊を慰めるために開基となって創建。
②建長寺
建長5年(1253)、5代執権の北条時頼が開基となって年号=寺名として創建。
③英勝寺
寛永11年(1634)、徳川頼房(水戸黄門=水戸光圀の父)の養母となった、栄勝院が開山した尼寺。英勝院は、太田道灌の子孫とも言います。太田家は、桔梗の紋章。徳川家のは、、、アレですね。
鎌倉市HPより。水戸徳川家の三つ葉葵の紋と 太田家の桔梗の紋はHPより添付
④寿福寺
木漏れ日の中を進む、たいへん気持ちの良いお寺です。源頼朝の父、義朝の館のあった所と伝えられる。頼朝の死後、正治2年(1200)、妻の政子が開基となって創建。棟瓦の紋はササリンドウです。堂前には柏槙の古木があります。源氏の家紋といわれ鎌倉市の市章ともなっている「ササリンドウ」は、江戸時代に考えられたもので、源頼朝の紋が「ササリンドウ」だったということではない。歌舞伎の世界において、武士の服に紋がないのが格好が悪いとの理由から、貴族源氏の紋を頼朝の紋として扱ったらしい。
ササリンドウの紋、鎌倉手帳(寺社散策)さんより拝借しました。
⑤浄明寺
足利義兼による創建。足利尊氏の父、貞氏を葬ったことから、彼の法名である、浄明寺殿貞山道観にちなんで、この寺の名前は着いたといいます。
拡大しないと見れなかった。。
<番外編:鎌倉で見かける、代表的な寺紋たち。>
<参考にさせて頂いたサイト>
家紋については、安土桃山通販さん、播磨屋.comが、よくまとめてくださっています。
関東史跡散歩さんは、お寺めぐりの全般的なガイドになります。画像も豊富です。
鎌倉散策さんは、手軽に回れるコースでとても参考になります。