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相次ぐ花火大会の中止

 

なんでやねん!という声がTwitterで炎上しておりますが。

鎌倉花火大会は中止、震災被災者の心情や電力事情を考慮/神奈川

カナロコ:2011年4月18日

 

7月25日に開催が予定されていた第63回鎌倉花火大会が、東日本大震災の影響で中止されることとなった。市や市観光協会などでつくる同実行委員会が18日、発表した。

同委員会によると、東日本大震災被災者の心情や、夏場に電力事情が逼迫(ひっぱく)した場合の対応の難しさなどを考慮し、中止を決めたという。 鎌倉花火大会は1948年から続く鎌倉の夏の風物詩の一つ。昨年は約13万人が訪れていた。

花火大会の経済効果はちと古いですがこちらにあり、10万人で2億円という試算(‘04年時点)なようです。ものすごくラフに 鎌倉で10万人、茅ヶ崎で8万人、逗子10万人(少ないか、)、藤沢で10万人って計算すると誤差を含めても40万人。世界経済のネタ帳によれば、物価上昇率はほぼフラットなので少なくても6~7億円の経済効果?になりますね。

他方、家でPS3やって消費する電力量は冷蔵庫の5倍?という記事や、各業界の電力消費量を見るにつけ、会社を早く終えて花火大会に足を運ぶ方が電力消費は少ないのでは?という想像もしちゃったりします。

もちろん被災者の方々のご心情は十分配慮すべきだと思います。 ただ、隅田川の大会が発祥と言われる花火大会、そのルーツは亨保18年に前年の大飢饉などによって亡くなった人の慰霊のために、江戸幕府が隅田川で水神祭を花火の打ち上げも含め実施したことに始まるそうで。 観光イベントとしての花火大会ではなく、送礼としての趣旨で開催をするのも十分意味はあると思うのですが。 これが、時代の気分になってしまうのが凄く残念。

大西宏さんのこちらのエントリーにあるように、ビジネス的には長期的なトレンドの変化を注視する必要があるのでしょうが、「1億総引きこもり」になって、結局無駄な電気を使う方向性よりは、コンスーマ―領域では全く異なる新しい方向性を指し示した方がよほど経済効果にも、被災地域の復興にも貢献できるような気がするんだがなあ。