ふいー。鎌倉へもどってIVSの余韻を堪能しています。
前回の京都が「スマホでいいの?」の分水嶺を確認する場だったとすれば、今回のコンセプトは「スマホXソーシャル+グローバル」の確固たるトレンドに乗る為の「乗車最終確認」みたいな内容だったと思います。
日本でも必ずIssueになるマネタイズオペレーションについては、業界全体の懸念として存在しているがゆえに、Regainは逆に楽観してたりします。誰かが必ずそうしたプラットフォームサービスは作りますし、問題はどう見極めて、どのサービスに乗っかるかだと思うので。
他方、日本でベンチャーファイナンスする事に対する深刻さの方が懸念されます。アメリカや中国と比較した場合の税制・法制面での障壁というかデメリットが大きすぎるので、セッションであったように「徒党を組んでやってみる⇒必要性を徐々にみんなが認識し始める⇒構造を変える方向へ持って行く」という流れが無い限り、本当に中関村やシリコンバレーと対等に渡り合えるベンチャーが生まれない (というか海外へ打って出て行けるだけの層の厚いベンチャー企業群が形成されない:こちらやこちらが参考になります) 。
鶏と卵だけど、成功例を作るまでの「ダメ元」トライアルベースの運用を、何度も試みない限りウェブサービス企業そのものが衰退・没落して行ってしまう「危機感」を今回のIVSは強く印象付ける内容だったと思います。 震災、という日本を海外に象徴づける大惨事を踏まえ、ベンチャー企業自身がどう行動を再定義してゆくか、がグローバル視点で言えば求められますが、ここは東大 戸堂先生によるこちらがその必要性を明確に示しています。
この業界では既に巨大企業となったGREE/DeNAを海外展開への先駆者とするなら、その後の「若い企業群」に、できるだけ早いタイミングでどう後に続いて行ってもらうかが、今こそ真剣に議論されるべきトピックなのかもしれません。 頓知ドットの井口さんがご自分のスピーチを紹介されていましたが、まさにモデルケース(以下Youtube)。
大企業だろうがベンチャーだろうが、ソーシャルな意味でもビジネス展開の意味でも、今こそ一人一人の行動がカギになる時代はないと思います。 気負わず、やりたい事が常にグローバル視座かどうかだけ意識しながら(どんな形にせよ)行動し続ければ、結果は着いてくるだろうなあ、というのが個人的な確信も含め今回の総括です、ハイ。