最近、庭のシャワーの勢いが突然なくなった。
最初に水を流すときにサビが出てくるので、中で何か詰まっているのかと思いワイヤーなどで「お通じ」を良くするべく掃除をしたのだが一向に改善しない。
こうなってくると、不安が増して増してしょうがない。
配管漏れの問題だったら床下でカビだらけになっているかも、とか、職人さんに診てもらうには幾らかかるんだろう、など、考え始めると水回りであったり、言わば「自分ではどうしようもない基本機能の損傷」については、ヘッポコ家主はなすすべもない訳である。
そんな時にAmazonを調べていて購入した本書。
水回りの直接的な解決には至らないが(当たり前だが)、もっと早く読んでおけばと思ったのでご紹介。
著者の高橋みちるさん曰く:
リフォームセミナーと言えば、「いかに美しく、使い勝手良く劇的に変身させるか」というような内容が主流で、そういった視覚や感性に訴える企画は集客も良く、お客様からも求められているようでした。しかし、私がプロとして皆さんにお伝えすべきことは、「何の工事をどういう順番で発注して行けばいいのか」という基本的な理論ではないかと思いました。自宅の失敗だけでなく、これまで伺ってきた多くのお客様が、それを知らないために大きな損をされていると感じたからです。
(「おわりに」より引用)
・・という主旨で本書が執筆されており、その意味でも「永く住むためのバイブル」と言って差し支えないのではと思う。とくにぼくが困ったような住宅の性能、構造についての詳しい記述や業者の選び方には判りやすい記載が多く、初めてリフォームを(特に古い木造家屋を対象に)検討されている方にとっては一読の内容かと。
また後半には、リフォームメニューと対象補助金が網羅的に掲載されていて、特にエネルギー・高齢化など将来対策を視野にいらた場合の実施の推奨時期や想定コストも判りやすく整理されている。
現在の我が家、愛着ある終の住まいにしたいのだけど、もう1回くらいは手入れが必要か・・とも思っていた所なので、読んでよかった1冊。
おすすめです。